今回の記事はジニ係数の数値として「WorldBank Gini index」を出典としています。ジニ係数は各国で独自の調査を行っています。
毎年調査されるものではなく、国ごとにばらつきがある点にご注意ください。
また、世界のランキングではあるもののジニ係数の調査が行われていない国も存在し、今回は171カ国(地域も含む)を対象にしています。
※本記事で紹介するジニ係数ランキングは、各国の最新調査データをもとにしていますが、調査年や算出方法は国ごとに異なります。
そのため、順位の厳密な比較ではなく、各国の「格差の水準感」を把握する参考としてご覧ください。
ジニ係数とは?

ジニ係数は、所得(または消費)が社会の中で家庭にどう分けられているかを、1つの数で表します。
ジニ係数の値が大きいほど一部に偏っている、つまり格差が大きい状況です。
ジニ係数は豊かさではなく、分配を表した数字です。
例えば、平均所得が高い国でもジニ係数が高いことがあります。
国全体が豊かで発展していても、裏には大きな格差が存在する可能性があることを数字で示しているのです。
また、ジニ係数が低い=誰もが豊か、とは限らないことにも注意します。
「みんなが同じくらい低い」という状態でも、分配は平等に見えることがあります。そのため、ジニ係数は「格差のかたち」を掴む入口と考えるのが現実的です。
ジニ係数は主に家計調査(世帯調査)ベースで、実施頻度・公表時期が国によって違うためその点に注意してください。
ジニ係数には2種類ある
ジニ係数には2つの種類があります。
①当初所得ジニ係数(market income):税・社会保険料、社会保障制度等による現金給付がされる前の所得で計算(再分配の影響を除く)
②再分配後ジニ係数(disposable income):税・社会保険料を引き、現金給付を足した後の所得で計算(再分配の結果を含む)
みなさんが給料をもらう時、所得税や住民税が引かれると思います。ジニ係数は税金を引かれる手取りの金額と、税金を引かれる前の金額の2つのパターンがあるということです。
国や地域ごとにどちらを採用するか違いがあります。今回の調査では、上記の2つが混在している可能性が高いです。
家計調査であり、決まったフォーマットが無い関係のため、完璧に正確な調査は存在しない点にご注意ください。
※本ランキングでは、国ごとの統計事情により、当初所得ジニ係数と再分配後ジニ係数が混在しています。そのため、数値や順位はあくまで参考値として解釈してください。
ジニ係数の数字表記
ジニ係数は0〜100表記と0〜1表記がありますが、見方はほぼ同じです。
- 0〜100表記(世界銀行WDIの代表的な表記)
- 0〜1表記(0〜100を100で割っただけ)
たとえば 32.3 は 0.323 と同じ意味です。
表記が違うだけで、指標の中身は変わりません。
ジニ係数の世界ランキングを各国の最新調査から紹介

それでは、ジニ係数の世界ランキングを見ていきます。
指標は 0〜100(大きいほど格差が大きい)で出しており、「最新年」は国ごとに異なります。同じ年で揃わないのは、ジニ係数が各国任意のタイミングで調査しているためです。
また、今回は当初所得ジニ係数と再分配後ジニ係数が混在している結果であることもご留意のうえ、ご確認ください。
【ランキングの見方について】
以下のランキングは、各国の最新調査年に基づいて作成していますが、調査年は国ごとに異なります。
また、当初所得ジニ係数と再分配後ジニ係数が混在しています。
そのため、順位そのものよりも、各国がどの水準(レンジ)に位置しているかを見る参考資料としてご活用頂ければ幸いです。
| 順位 | 国・地域(日本語) | ジニ係数 | 最新年 |
|---|---|---|---|
| 1 | 南アフリカ | 63 | 2014 |
| 2 | ナミビア | 59.1 | 2015 |
| 3 | ボツワナ | 54.9 | 2015 |
| 4 | エスワティニ | 54.6 | 2016 |
| 5 | コロンビア | 53.9 | 2023 |
| 6 | ブラジル | 51.6 | 2023 |
| 7 | ザンビア | 51.5 | 2022 |
| 8 | アンゴラ | 51.3 | 2018 |
| 9 | ジンバブエ | 50.3 | 2019 |
| 10 | パナマ | 49.7 | 2024 |
| 11 | モザンビーク | 49.6 | 2022 |
| 12 | コンゴ共和国 | 48.9 | 2011 |
| 13 | ニカラグア | 46.2 | 2014 |
| 14 | コスタリカ | 45.8 | 2024 |
| 15 | ホンジュラス | 45.7 | 2024 |
| 16 | コモロ | 45.3 | 2014 |
| 17 | エクアドル | 45.2 | 2024 |
| 18 | グアテマラ | 45.2 | 2023 |
| 19 | ガイアナ | 45.1 | 1998 |
| 20 | レソト | 44.9 | 2017 |
| 21 | コンゴ民主共和国 | 44.7 | 2020 |
| 22 | ベネズエラ | 44.7 | 2006 |
| 23 | トルコ | 44.5 | 2022 |
| 24 | パラグアイ | 44.2 | 2024 |
| 25 | 南スーダン | 44 | 2016 |
| 26 | グレナダ | 43.8 | 2018 |
| 27 | St. Lucia | 43.7 | 2015 |
| 28 | ガーナ | 43.5 | 2016 |
| 29 | メキシコ | 43.5 | 2022 |
| 30 | チリ | 43 | 2022 |
| 31 | 中央アフリカ共和国 | 43 | 2021 |
| 32 | ウガンダ | 42.7 | 2019 |
| 33 | アルゼンチン | 42.4 | 2024 |
| 34 | カーボベルデ | 42.4 | 2015 |
| 35 | カメルーン | 42.2 | 2021 |
| 36 | ボリビア | 42.1 | 2023 |
| 37 | パプアニューギニア | 41.9 | 2009 |
| 38 | アメリカ合衆国 | 41.8 | 2023 |
| 39 | ジブチ | 41.6 | 2017 |
| 40 | ハイチ | 41.1 | 2012 |
| 41 | トルクメニスタン | 40.8 | 1998 |
| 42 | サントメ・プリンシペ | 40.7 | 2017 |
| 43 | マレーシア | 40.7 | 2021 |
| 44 | タンザニア | 40.5 | 2018 |
| 45 | トリニダード・トバゴ | 40.2 | 1992 |
| 46 | ペルー | 40.1 | 2024 |
| 47 | ミクロネシア連邦 | 40.1 | 2013 |
| 48 | ウルグアイ | 40 | 2024 |
| 49 | ベリーズ | 39.9 | 2018 |
| 50 | ジャマイカ | 39.9 | 2021 |
| 51 | エルサルバドル | 39.8 | 2023 |
| 52 | モロッコ | 39.5 | 2013 |
| 53 | ブルガリア | 39.5 | 2023 |
| 54 | ルワンダ | 39.4 | 2023 |
| 55 | フィリピン | 39.3 | 2023 |
| 56 | スリナム | 39.2 | 2022 |
| 57 | ツバル | 39.1 | 2010 |
| 58 | ドミニカ共和国 | 39 | 2024 |
| 59 | ガンビア | 38.8 | 2020 |
| 60 | ラオス | 38.8 | 2018 |
| 61 | サモア | 38.7 | 2013 |
| 62 | マラウイ | 38.5 | 2019 |
| 63 | 赤道ギニア | 38.5 | 2022 |
| 64 | セルビア | 38.3 | 2022 |
| 65 | ガボン | 38 | 2017 |
| 66 | トーゴ | 37.9 | 2021 |
| 67 | イスラエル | 37.9 | 2021 |
| 68 | スリランカ | 37.7 | 2019 |
| 69 | ケニア | 37.7 | 2022 |
| 70 | ブルンジ | 37.5 | 2020 |
| 71 | ブルキナファソ | 37.4 | 2021 |
| 72 | チャド | 37.4 | 2022 |
| 73 | ソロモン諸島 | 37.1 | 2012 |
| 74 | マダガスカル | 36.8 | 2021 |
| 75 | モーリシャス | 36.8 | 2017 |
| 76 | イエメン | 36.7 | 2014 |
| 77 | パレスチナ自治区 | 36.4 | 2023 |
| 78 | セネガル | 36.2 | 2021 |
| 79 | タジキスタン | 36.1 | 2024 |
| 80 | ベトナム | 36.1 | 2022 |
| 81 | 中国 | 36 | 2022 |
| 82 | リトアニア | 36 | 2023 |
| 83 | イラン | 35.9 | 2023 |
| 84 | マリ | 35.7 | 2021 |
| 85 | シエラレオネ | 35.7 | 2018 |
| 86 | マーシャル諸島 | 35.5 | 2019 |
| 87 | レバノン | 35.3 | 2022 |
| 88 | コートジボワール | 35.3 | 2021 |
| 89 | リベリア | 35.3 | 2016 |
| 90 | カタール | 35.1 | 2017 |
| 91 | インドネシア | 34.9 | 2024 |
| 92 | マルタ | 34.6 | 2022 |
| 93 | ウズベキスタン | 34.6 | 2024 |
| 94 | ベナン | 34.4 | 2021 |
| 95 | モンテネグロ | 34.3 | 2021 |
| 96 | イタリア | 34.3 | 2023 |
| 97 | スーダン | 34.2 | 2014 |
| 98 | バルバドス | 34.1 | 2016 |
| 99 | ラトビア | 34 | 2023 |
| 100 | ポルトガル | 33.9 | 2023 |
| 101 | ナイジェリア | 33.9 | 2022 |
| 102 | ジョージア | 33.9 | 2024 |
| 103 | スイス | 33.8 | 2022 |
| 104 | オーストラリア | 33.8 | 2020 |
| 105 | ヨルダン | 33.7 | 2010 |
| 106 | チュニジア | 33.7 | 2021 |
| 107 | ルクセンブルク | 33.6 | 2023 |
| 108 | タイ | 33.5 | 2023 |
| 109 | 北マケドニア | 33.5 | 2019 |
| 110 | ギニアビサウ | 33.4 | 2021 |
| 111 | スペイン | 33.4 | 2023 |
| 112 | ギリシャ | 33.4 | 2023 |
| 113 | ロシア | 33 | 2023 |
| 114 | ボスニア・ヘルツェゴビナ | 33 | 2011 |
| 115 | 韓国 | 32.9 | 2021 |
| 116 | ナイジェリア | 32.9 | 2021 |
| 117 | セルビア | 32.8 | 2022 |
| 118 | ドイツ | 32.4 | 2020 |
| 119 | イギリス | 32.4 | 2021 |
| 120 | ナウル | 32.4 | 2012 |
| 121 | 日本 | 32.3 | 2020 |
| 122 | バヌアツ | 32.3 | 2019 |
| 123 | セーシェル | 32.1 | 2018 |
| 124 | モーリタニア | 32 | 2019 |
| 125 | キプロス | 31.8 | 2023 |
| 126 | フランス | 31.8 | 2023 |
| 127 | モンゴル | 31.4 | 2022 |
| 128 | オーストリア | 31.2 | 2023 |
| 129 | カナダ | 31.1 | 2021 |
| 130 | エチオピア | 31.1 | 2021 |
| 131 | バングラデシュ | 30.9 | 2022 |
| 132 | エストニア | 30.7 | 2023 |
| 133 | ミャンマー (ビルマ) | 30.7 | 2017 |
| 134 | フィジー | 30.7 | 2019 |
| 135 | ハンガリー | 30.6 | 2017 |
| 136 | クロアチア | 30.1 | 2023 |
| 137 | ネパール | 30 | 2022 |
| 138 | デンマーク | 29.9 | 2023 |
| 139 | イラク | 29.8 | 2023 |
| 140 | ルーマニア | 29.8 | 2023 |
| 141 | ギニア | 29.6 | 2018 |
| 142 | パキスタン | 29.6 | 2018 |
| 143 | アルバニア | 29.4 | 2020 |
| 144 | スウェーデン | 29.3 | 2023 |
| 145 | モルディブ | 29.3 | 2019 |
| 146 | カザフスタン | 29.2 | 2021 |
| 147 | アイルランド | 29 | 2023 |
| 148 | 東ティモール | 28.7 | 2014 |
| 149 | ポーランド | 28.5 | 2023 |
| 150 | エジプト | 28.5 | 2021 |
| 151 | ブータン | 28.5 | 2022 |
| 152 | キリバス | 27.8 | 2019 |
| 153 | アルジェリア | 27.6 | 2011 |
| 154 | フィンランド | 27.4 | 2023 |
| 155 | キルギス | 27.2 | 2023 |
| 156 | アルメニア | 27.2 | 2023 |
| 157 | トンガ | 27.1 | 2021 |
| 158 | ベルギー | 26.8 | 2023 |
| 159 | アイスランド | 26.8 | 2019 |
| 160 | モルドバ | 26.8 | 2023 |
| 161 | シリア | 26.6 | 2022 |
| 162 | アゼルバイジャン | 26.6 | 2005 |
| 163 | ノルウェー | 26.5 | 2023 |
| 164 | アラブ首長国連邦 | 26.4 | 2018 |
| 165 | チェコ | 25.7 | 2023 |
| 166 | オランダ | 25.7 | 2021 |
| 167 | ウクライナ | 25.6 | 2020 |
| 168 | インド | 25.5 | 2022 |
| 169 | スロベニア | 24.7 | 2023 |
| 170 | ベラルーシ | 24.4 | 2020 |
| 171 | スロバキア | 23.8 | 2023 |
※出典:世界銀行のジニ係数データ
※もとにするデータは出典元によって変動があります。他のジニ係数データと若干数字のばらつきがある可能性があります。
データを確認すると、アフリカと南米諸国のジニ係数が大きい傾向にあるようです。逆に、ヨーロッパ諸国は、どちらかというと格差が小さい傾向にあります。
このほか、下位にいるインドはジニ係数が小さいですが、若年層では失業率が高く本質的な生活実感は厳しいというデータもあるため、実際の生活とジニ係数が直結しない点に注意しましょう。
南アフリカのジニ係数が大きいのはなぜ?
特に、南アフリカのジニ係数が大きく、ジニ係数上では格差が大きくなっています。
南アフリカのジニ係数が大きい理由として、下記が挙げられます。
アパルトヘイト時代の格差社会
アパルトヘイトとは、1948年に南アフリカ共和国で少数派の白人が多数派の黒人を支配することを想定し、法律によって人種を隔離・差別した制度です。
現在ある農場の7割が白人のものであり、社会構造的に格差を生みやすい傾向があります。
連鎖的な格差と失業
アパルトヘイトの名残だけでなく、機会の格差が大きい傾向にあります。人種差別問題が大きく、雇用や学業に影響しています。
失業→機会の減少→それが子・孫の代まで受け継がれる→子・孫世代も失業→機会の減少・・・
連鎖的な格差の維持が起こってしまう社会構造の問題が大きくなっています。
南アフリカはジニ係数がトップクラスで高いですが、他のアフリカや南米諸国でも、失業率の高さが影響して格差が大きくなっている現状になります。
日本を含む先進国のジニ係数
日本のジニ係数は32.3。2020年の調査統計が最新となります。
南アフリカと比べると、半分近い数字です。他国に比べると格差は小さい傾向にあります。
また、他の一部の先進国を抜粋すると下記になります。
・アメリカ:41.8(38位)
・中国:36(81位)
・ドイツ:32.4(118位)
・フランス:31.8(126位)
アメリカのジニ係数は大きく、全体の中でも38位となります。先進国に比べて大きな数字となる要因として、高所得者と低所得者の格差が大きいことが挙げられます。
富めるものはどんどん富む傾向が顕著な国です。中国も近年は似たような傾向であり、格差が大きくなっています。
ただし、物価上昇や教育費負担、雇用の不安定化など、生活実感としての格差は、ジニ係数だけでは十分に捉えきれない点には注意が必要です。
例えば、日本はジニ係数が低水準な国ですが、生活実感(物価、家賃、教育費、雇用不安など)まで、この1指標だけで説明できるわけではありません。
格差が全く無い、ということではないため、ジニ係数は目安として考えると良いでしょう。
ジニ係数を正しく読むための視点

ここからは、数字を「知識」に変える読み方です。
ランキング上位・下位だけで終わらせないための視点をまとめます。
ジニ係数は「どの層が得をしているか」までは教えてくれません。
同じジニ係数でも、中身が違うことがあります。
- 上位1%が極端に伸びている
- 中間層が薄い
- 下位層が取り残されている
ジニ係数は、所得分配の偏りを把握する上で非常に有効な指標ですが、それ単独ですべての格差問題を説明できる万能な指標ではありません。
格差の実態をより立体的に理解するためには、貧困率、上位10%層の所得シェア、世代間移動(親の所得や学歴が子どもの将来にどの程度影響するか)といった他の指標と併せて検討することが重要です。
税と社会保障の前後で「同じ国でも」ジニ係数は変わります
再分配(税・給付)が強い国では、格差が抑えられやすくなります。
逆に、再分配が弱い国では、市場の格差がそのまま数値に表れやすくなります。
ここが重要で、ジニ係数は「社会の仕組みの結果」が出る指標です。
個人の努力だけでは決まらない部分が大きいのです。
「精密な順位」より「レンジ」で見る
今回はランキング形式で紹介しています。
ただ、例えばジニ係数が 33.9 と 34.1 の差は、とても小さいため、ランキングではなく、ジニ係数のレンジで見ると本質が分かりやすいでしょう。
ジニ係数のレンジとして、下記が参考になります。
| ジニ係数の数値 | 度合い |
|---|---|
| 50以上 | 極めて高い不平等 |
| 45〜49.9 | 高い不平等 |
| 40〜44.9 | 高い寄り |
| 35〜39.9 | 中〜やや高め |
| 30〜34.9 | 中〜やや低め |
| 30未満 | 低い寄り |
「どのレンジに多いか」を参考に、各国や世界全体の状況に着目していきましょう。
ジニ係数が高い国で起きやすいこと

ジニ係数は「社会の割れ方」を示します。
格差が大きいと、次の連鎖が起きやすくなります。
教育機会の減少
進学、塾、デジタル環境で教育機会が減り、格差が連鎖的に拡大します。
健康・寿命の差が拡大
日常的な栄養摂取や住環境・労働環境・ストレスなどの差が大きく、医療アクセスが難しくなるため、寿命に影響があります。
治安や政治の不安定に
失業を始め不満が極端化しやすく、社会問題が増加します。
経済成長の質が偏りやすい
経済が成長しても、その恩恵が上位層に集中しやすく、利益が国民全体に広がりにくい傾向があります。
ここで大切なのは、格差は「誰かの不幸」だけでは終わらない点です。
社会全体のコストとして返ってくるため、豊かな人にも大きな影響が出てくる可能性があります。
特に、治安の悪化が大きな問題となり、社会不安や暴力犯罪リスクが高まり得るため、問題は大きくなります。
ジニ係数が大きい場合、被害を受けているのは誰?

ジニ係数が大きい国の場合、そのコミュニティ内でどのような層が困るのでしょうか?もちろん、それは格差の中で収入が小さい世帯が影響を受けます。
具体的に下記のような人々となります。
子ども
まずは子どもが最も大きな影響を受けます。
例えば、親が失業をしている場合、子どもはまともな食事が摂れなかったり、教育の機会が無くなってしまいます。
また、治安悪化による影響を受けたり、栄養失調に寄る餓死の問題も立場の弱い子供が受けやすくなります。
失業者
失業者は働きたいと思っていても、制度や差別の問題からまともな職に就けないという問題があります。
体は健康で働く意欲はあるものの、社会の構造から就労ができないことが大きな問題です。収入が途絶えることで生活が不安定になり、社会不安や犯罪リスクが高まる場合もあります。
その悪循環が連鎖する可能性がある点が問題となります。
格差が大きく、困っている人を支援をする方法は?

最後にジニ係数に関わる、苦しんだり・困っている人を支援する方法について紹介します。
これは例えば南アフリカなどジニ係数が高い国だけではありません。ジニ係数の低い日本でも、いわゆる普通の生活が難しく困っている人がいます。
そういった人を支援する方法を紹介します。
NPOや機関を寄付で支援する
まずはNPOや専門機関で支援する方法があります。
- 子どもの教育支援
- 子ども食堂/フードバンク/栄養支援に寄付する
- 国際支援機関に寄付や支援をする
上記のような方法で支援を行うことができます。
フェアトレード商品を購入する
フェアトレード商品を購入することで、現地の事業主を支援することができます。
また、事業主を支援することで生産者の収入安定や労働環境の改善につながる可能性があります。
NPOや専門機関への寄付に抵抗感がある方は、フェアトレード商品や寄付つき商品を購入する方法で支援できます。
ボランティアで支援する
金銭的な支援が難しい場合、ボランティアに参加する方法があります。
日本国内で参加できるボランティアや、海外ボランティアも存在しますので、時間を寄付することも大きな助けになります。
よくある質問(Q&A)
Q1. ジニ係数 世界ランキングの1位はどこですか?
取得できた最新値(国ごとの最新年)では南アフリカが 63.0(2014年)で最上位です。
Q2. ジニ係数が高い国は、どのくらいの水準からですか?
目安としては、40以上で「高い寄り」と見られやすいです。
Q3. 日本のジニ係数は高いのですか?
世界銀行WDIベースでは、日本は 32.3(2020年)で、相対的に“低め側”に位置します。
ただし、ジニ係数が相対的に低いからと言って、格差がないというわけではありません。
Q4. ジニ係数が低い国は「理想の国」ですか?
ジニ係数が低い国が理想であると断言はできません。
ジニ係数は“分配の偏り”なので、平均水準(豊かさ)が低い国でも、平等に見えることはあります。
Q5. ジニ係数だけ見れば格差問題は理解できますか?
ジニ係数のみで格差を判断することは難しいです。
ジニ係数は強い指標ですが「どの層がどう得をしているか」までは分かりません。
本当に深掘りするなら、貧困率、上位10%の取り分、世代間移動、教育機会なども合わせて見るようにしましょう。

