不登校とは?
文部科学省によると、不登校とは、何らかの心理的・情緒的・身体的、または社会的な要因や背景により、登校しない、あるいは登校したくてもできない状況が続き、年間30日以上欠席した状態を指します。
ただし、病気や経済的な理由による欠席は、この定義には含まれません。
重要なのは、不登校が特定のタイプの子どもに限って起こる現象ではないという点です。学年や地域、家庭環境を問わず起こり得るものであり、誰にとっても身近な教育課題となりつつあります。
本記事では、この「不登校」という状態を起点に、日本社会における不登校の課題から、行政による支援制度、そして企業やNPOによる取り組みを順に整理していきます。
日本における不登校という課題

日本では12年連続で不登校の児童生徒数が増え続けていて、文科省による2024年度調査では、小中学校の不登校者数は過去最多の35万人を超えました。

※出典:こども家庭庁「小・中学校における不登校の状況について」
この背景には、複数の要因が重なっていると考えられます。
たとえば、コロナ禍を契機とした生活リズムや人間関係の変化に加え、いじめや対人関係の悩みの低年齢化、また「無理に登校させない」という保護者や学校側の意識の広がりも要因のひとつです。
その結果、数として表面化しやすくなったとも言われています。
不登校の課題は、単に学校に通わないことだけではありません。
家庭の事情や地域で受けられる支援、通学以外の学び方の有無などによって、子ども一人ひとりの状況は大きく異なります。
支援現場や研究でも、学校だけでの対応には限界があり、地域や民間による学びや居場所の存在が、子どもの安心感や社会とのつながりを支えることが重要だと考えられています。
こうした背景から、学校外の学びや居場所づくりを担う企業やNPOの役割は、ますます重要性が高まっています。
個人の問題とされてきた不登校の現実
不登校はこれまで、本人の性格や家庭の事情といった「個人の問題」として扱われてきました。
そのため、心身の不調や人間関係、生活環境の変化といった背景が十分に整理されないまま、対応が家庭や本人に委ねられるケースが多く見られました。
その背景には、学校を前提とした教育システムが挙げられます。
学年制や一斉授業、出席を基準とする評価の中では、学校に通えない状態が「例外」となりやすく、学習や生活の回復のペース、学び方の多様性に応じた柔軟な対応が難しい面があります。
こうした経緯から、不登校の課題は個人任せにされがちだった歴史があります。
このような背景を踏まえ、不登校を個人の問題としてではなく、社会全体で支える課題として捉え直す視点が求められています。
行政による多様な学びと支援の仕組み

不登校の児童生徒が増加している背景を受けて、行政は学校中心の教育だけでなく、子どもたちの学びや居場所を広げるための制度や取り組みを進めています。
出席扱い制度
たとえば、「出席扱い制度」です。これは、何らかの事情で学校に通えない児童生徒が、ICTを活用した自宅学習やオンライン授業・学校外での学習活動でも、一定の条件を満たせば出席日数として扱われる制度です。
ただし、この仕組みの認知度はまだ低く、学校や保護者の多くが制度の存在を知らない、あるいは具体的な活用方法が十分に周知されていないという課題があります。
実際、withnewsによると、不登校の子どもの約6割がこの制度を「知らない」と答え、保護者の約9割が「学校から説明を受けていない」と回答しています。
さらに、この仕組みを利用するには利用者側からの申請が必要ですが、申請をしても認められなかったケースもあります。
このような点から、現場での活用や利用のハードルにはまだ課題が残っていると言えます。
学びの多様化学校
次に、学校内外で学びや支援の選択肢を広げる取り組みとして、「学びの多様化学校」があります。
学びの多様化学校は、不登校の児童生徒などの状況に配慮し、特色のある教科を新設したり、総授業時間数を調整するなど、特別な教育課程を編成して教育を実施している学校のことです。
通常の小学校・中学校・高等学校と同様に卒業資格を取得でき、文科省によると2025年11月時点で、小学校12校、中学校40校、高等学校11校設置されています。

出典:文部科学省「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置者一覧」
COCOLOプラン
最後に、2023年には文科省が「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」として COCOLOプランを策定しました。
COCOLOプランは
- 不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える
- 心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援する
- 学校の風土の「見える化」を通して、学校を「みんなが安心して学べる」場所にする
を三つを柱として掲げています。
不登校児童生徒の多様な学びの場を整備するために、校内教育支援センター支援員の配置を充実したり、不登校児童生徒の欠席中の学習を成績評価の対象とするなどの取組みを促進しています。
これらの制度は重要な土台ではあるものの、学校や家庭だけで完結するものではなく、子ども一人ひとりを支えるためには、学校外の多様な学びや居場所との連携が重要だと考えられます。
多様な学びを支える企業・NPOの取り組み

行政の取り組みは、制度面での支援の土台を整えるものであり、学校や家庭だけではカバーしきれない学びや居場所のニーズに応える重要な一歩です。
一方で、子ども一人ひとりの状況に寄り添いながら学びや居場所を提供する企業やNPOの役割も注目されています。
今回は、不登校児童生徒の支援に取り組むNPO団体や企業の活動を紹介します。
①認定NPO法人スチューデント・サポート・フェイス(S.S.F.)
認定NPO法人スチューデント・サポート・フェイスは、不登校やひきこもりなど困難を抱える子ども・若者に対し、アウトリーチを軸に、学習・家族・就労支援まで伴走型の総合支援を行う団体です。
社会的孤立にある子ども・若者へのアウトリーチ支援
2003年の設立以来、家庭や学校、社会から孤立する子ども・若者に寄り添い、訪問型(アウトリーチ)の支援を中心に活動。助けを求めにくい段階から関わり、安心して相談できる体制を整えています。
生活・学習・就労までを支える総合的サポート
カウンセリング、学習支援、家族支援、居場所づくり、就労支援など、多面的な支援を組み合わせてサポート。地域若者サポートステーション(サポステ)では、就労体験やスキルアップ支援も提供し、社会参加や自立を目指します。
専門職・ネットワークを活かした協働型の支援体制
臨床心理士、公認心理師など専門性の高いスタッフが、相談者一人ひとりに合わせて柔軟に対応。学校・行政・地域機関との連携を活かし、社会的孤立や排除を生まない地域づくりを目指しています。
認定NPO法人スチューデント・サポート・フェイスの概要
| TEL | 【相談窓口】 090-6630-3423 【事務局窓口】 0952-37-1085 |
| 所在地 | 【佐賀事務所】 〒840-0834 佐賀県佐賀市八幡小路2-3 八幡小路ビル2階 【武雄事業所】 〒843-0023 佐賀県武雄市武雄町大字昭和40-1 【唐津事業所】 〒847-0821 佐賀県唐津市町田3丁目2番1号 |
| 設立年 | 団体創立日 平成15年7月5日 法人設立日 平成15年10月23日 |
②認定NPO法人D×P
D×Pは、10代の孤立を解決するNPOです。定時制高校やオンライン、LINE相談を通じて生きづらさを抱える若者とつながり、学校・仕事・地域など頼れる先へつなぐ総合的な支援を展開。2030年度までに全国の孤立する10代の15万人が支援につながる社会を目指しています。
LINE相談「ユキサキチャット」で全国の若者とつながる
不登校や高校中退、引きこもり、困窮などの困難を抱える10代がLINEで相談できる窓口です。公式ページによると登録者は19,324名。相談者の希望や状況に合わせ、専門知識や経験を持つ相談員に適切につなぎます。
経済的支援と相談を組み合わせる「ユキサキ支援パック」
保護者に頼れない若者向けに、食糧支援や現金給付を提供。LINE相談による継続サポートと組み合わせることで、生活の安定と他の頼れる先の確保を支援します。15~25歳で、アルバイト収入で自分や家族の生活費・学費などを賄う若者やコロナ禍で生活不安定な方が対象になります。
オフラインでの支援
大阪ミナミに開設したユースセンターでは、居場所の提供や個別面談、医療機関・自治体への同行支援を通じて、若者一人ひとりが社会的資源とつながり、自分らしく生活できる環境を整えています。さらに、仕事体験やパソコンの提供など学びや就労支援も組み合わせ、生活全般をきめ細かく支えています。
認定NPO法人D×Pの概要
| TEL | 06-7222-3001 |
| 所在地 | 【大阪本社】 〒540-0032 大阪市中央区天満橋京町1-27 ファラン天満橋33号室 【東京事務所】 〒107-0062 東京都港区南青山6-2-9 南青山NYKビル7F |
| 設立年 | 団体創立日 2010年3月9日 法人設立日 2012年6月27日 認定NPO法人の取得 2015年6月8日 |
③NPO法人ろーたす
NPO法人ろーたすは、不登校の子どもたちを中心に学習支援や居場所提供、訪問支援など多様なサポートを行うNPO法人です。一人ひとりの個性やペースに合わせた柔軟な支援を通じて、子どもたちの自信や社会参加を促し、可能性を最大限に引き出す活動を展開しています。
2拠点のフリースクール
学校に通えない、あるいは通いづらい子どもたちに、学習の場と安心して過ごせる居場所を提供。
教室は「ろ〜たす」、「おれんじ」の2拠点あり、「君もスーパースターになろう!」をテーマに、一人ひとりの可能性を伸ばす環境づくりを大切にしています。
過去に全員が学校への出席認定を取得した実績があり、調理実習や遠足、朝活など多彩なイベントも開催しています。
訪問支援・個別指導
自宅への訪問を通じて、学習指導や面談、外出支援などを行い、子ども一人ひとりの生活全般を支えています。
また、学習アセスメントや各種検査を実施し、課題に応じた適切な学習方法を提案するなど、丁寧なフォローを行っています。
少人数制の個別指導塾も展開しており、基礎学習から進学対策まで幅広く対応。定員4名の環境でしっかりサポートしています。
保護者支援・コミュニティ
子どもだけでなく、保護者へのサポートも大切にしています。毎月第4土曜日には保護者コミュニティ『スナックろーたす』を開催し、月1回の親の会やお茶会、BBQ、親子遠足など、多彩なイベントを通じて保護者同士が交流できる場を提供しています。
こうした活動を通じて、保護者同士や学校とのつながりが生まれ、子どもたちが安心して学び、過ごせる環境づくりを後押ししています。
NPO法人ろーたすの概要
| TEL | 090-3012-2979 |
| 所在地 | 〒558-0011 大阪市住吉区苅田3丁目9番11号 |
| 設立年 | 2020年11月11日 |
④NPO法人日本フリースクール協会
NPO法人日本フリースクール協会は、不登校やひきこもりなどの課題を抱える子ども・若者に対し、学校教育の枠にとらわれない学びと居場所づくりを支援する団体です。日本で初めて誕生したフリースクールの全国ネットワークとして、各地のフリースクールと連携しながら、情報共有や相談支援、啓発活動を行っています。
フリースクールの全国ネットワークを構築
全国のフリースクール同士をつなぐネットワークを形成し、現場での実践事例やノウハウを共有。横の連携を強化することで、フリースクール全体の質の向上と持続的な運営を支えています。
親子向け相談会・学びの場を定期的に開催
不登校やいじめ、進路などの悩みを抱える親子を対象に、相談会や実践相談会、勉強会を実施。会員フリースクールが個別相談に対応し、それぞれの状況に合った学びや居場所につなげています。
情報発信と啓発による環境づくり
フリースクールの意義や役割を社会に広く伝えるため、インターネットを活用した情報発信や広報活動を展開。行政や学校、地域社会との接点を広げ、子どもと保護者が相談しやすい環境づくりを進めています。
NPO法人日本フリースクール協会の概要
| TEL | 03-3370-6779 |
| 所在地 | 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1丁目29-5 3F |
| 設立年 | 1998年5月発足 |
⑤NPO法人 ぜんしん
NPO法人ぜんしんは、元不登校・ひきこもり当事者が中心となり、若者が安心して過ごせる「居場所」を拠点に、自立に向けた支援を行う団体です。復学・進学・就労までを見据え、一人ひとりのペースを尊重した段階的なプログラムを提供。経験者ならではの視点を活かし、本人と家族の双方に寄り添いながら、継続的な支援を行っています。
当事者経験を活かした寄り添い型支援
スタッフ自身が不登校・ひきこもりを経験しており、当事者目線で話を聞きながら支援を実施。参加者が安心して本音を出せる関係性づくりを重視し、自分らしい自立への一歩を後押ししています。
居場所とゲームを活用した段階的・個別支援
若者が安心して過ごせる居場所を拠点に、ゲームをコミュニケーションのきっかけとして活用。「4ステップ・10分類」に基づき、元気を取り戻す段階から自信形成、社会との接点づくりまでを体系的に支援しています。
若者の自立・就労支援事業
パソコン講座やコミュニケーション能力向上講座、出張相談会を通じて就労準備を支援。中間就労プログラムや就労トレーニング、農業体験などの就労体験プログラムを実施し、年間延べ約200人の若者が実践的な経験を積める機会を提供しています。
NPO法人 ぜんしんの概要
| TEL | 0463-23-1177 |
| 所在地 | 〒254-0026 神奈川県平塚市中堂2-22 |
| 設立年 | 2011年10月 |
⑥NPO法人キーデザイン
NPO法人キーデザインは、不登校の子どもとその家族を支えるNPO法人です。「ひとりにならない社会」を掲げ、フリースクールや家庭訪問型支援、保護者・教員向け相談窓口を運営。さらに、企業向けには不登校を背景とした離職防止研修や社内リスク調査も実施しています。
不登校の子ども向け居場所・学びの場を運営
宇都宮市・さくら市でフリースクールを運営し、不登校の小中学生が安心して過ごせる居場所を提供。また、不登校の小学生〜高校生向けの少人数制学習支援「寺子屋ミズタマリ」や家庭訪問型の「ホームスクール」を通じて、子どもに寄り添い、一人ひとりのペースに合わせた支援を行っています。
保護者・教員向けの相談支援体制
不登校に悩む保護者向けLINE相談「お母さんのほけんしつ」や、教員向けの「先生のほけんしつ」を開設。「お母さんのほけんしつ」では、実体験をもつ保護者や不登校児童生徒を見ているフリースクールや家庭教師のスタッフなどが対応。どちらも同じ相談員が継続して話を聞く体制を整えています。全国どこからでも利用可能です。
情報発信と社会へのアプローチ
不登校専門情報サイト「たより」の運営や、保護者向けYouTubeチャンネルを通じて情報発信を実施。さらに企業向けの不登校離職防止研修なども行い、不登校を個人や家庭だけの問題にしない社会づくりを目指しています。
NPO法人キーデザインの概要
| TEL | 080-1853-6296 |
| 所在地 | 〒320-0851 栃木県宇都宮市鶴田町1627-14 |
| 設立年 | 2016年9月5日 |
⑦株式会社スダチ
株式会社スダチは、不登校という社会課題に向き合い、復学支援から学習支援、保護者支援まで包括的に提供する不登校支援の専門企業です。医師監修のもと、子どもの状態を総合的に判断し、これまで1,500名以上の家庭を平均3週間で復学へと導いてきました。子どもと保護者双方に寄り添い、多様な選択肢を提示する支援を行っています。
不登校に特化した多角的なオンライン支援
復学支援サポートを軸に、不登校や学習の遅れに悩む中高生向けのオンライン個別指導塾「巣立塾」、安心して過ごせるオンラインフリースクールを展開。復学をゴールとするだけでなく、短期間で学習の遅れを取り戻す仕組みや、自ら学ぶ力を育てる指導を行っています。オンラインフリースクール スダチでは、マンツーマンでの関わりを通じて、生活リズムの整え方や対人関係、将来につながる力も育成。学習面・生活面の両面から、子ども一人ひとりの状況やペースに合わせた支援を行い、次の一歩につなげています。
保護者を支える継続的なサポート体制
不登校専門オンラインカウンセリングやスダチ式子育て塾、不登校AIレポートなど、保護者向け支援も充実しています。不登校専門オンラインカウンセリングでは、公認心理師・臨床心理士が相談に対応。マンツーマンの子育てサポートでは専任スタッフがオーダーメイドで支援。 寄り添うだけでなく、的確なアドバイスと改善策を提供しています。
各家庭の状況に応じた支援を行い、親子双方の不安や負担の軽減を目指しています。
株式会社スダチの概要
| TEL | 03-4500-1520 ※電話での問い合わせは受け付けていない |
| 所在地 | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目28番9号 東武ビル6階 |
| 設立年 | 2019年5月7日 |
⑧株式会社NIJIN
株式会社NIJINは、教育課題を仕組みから解決する教育事業を展開しています。オルタナティブスクールや通信制サポート校、放課後探究スクールを通じ、多様性を尊重しながら学びやキャリア形成を支援。教員研修や教育メディア運営なども行い、学校教育の課題解決に取り組んでいます。
オルタナティブスクール・通信制サポート校
小中一貫校「NIJNアカデミー」では、多様性×社会共創モデルで学校に合わない個性や才能を伸ばし、不登校が希望に変わる学びを提供。8人制のオンライン学級や1対1の専任サポートなどその子の状態に合わせて通い方を選べるのが特徴です。
通信制高校サポート校「NIJIN高等学院」では、内閣総理大臣賞受賞のメタバース校舎「Ovice」を活用し、全国どこからでも学べ、孤立や対話不足、卒業後のキャリア課題を解消。体調に合わせて参加可能で、好奇心あふれる探求型の学びへ導きます。
挑戦と発見の放課後プロジェクト塾
不登校に関することだけでなく、あらゆる教育事業をおこなう同社。たとえば、放課後探究スクール「ニジン・プロジェクト塾」では、学校では学べないプレゼン・アート・起業家精神・ITスキルなどを学び、子ども自身が企画やイベントを立ち上げて、企業のプロや憧れの講師に作品を見てもらうなど社会とつながる学びを提供しています。
教員研修・教育情報発信
教員研修プラットフォーム「授業てらす」により、子ども主体の楽しい授業へと転換。累計1,000名超の教員が利用し、効果実感96%。さらに、不登校が希望に変わる教育情報メディア「にじいろ」や、教育起業家「タツロー校長」が運営するのYouTubeで、不登校支援や教育課題解決の情報を発信し、全国の保護者や教育関係者に寄り添った情報提供を行っています。
株式会社NIJINの概要
| TEL | – |
| 所在地 | 〒135-0006 東京都江東区常盤二丁目5番5号 |
| 設立年 | 2022年4月1日 |
⑨株式会社キズキ
「やり直したい」気持ちを応援する株式会社キズキは、不登校に留まらず、中退・離職など様々な生きづらさに寄り添い、学び直しやキャリア形成の支援を展開。生徒や利用者一人ひとりに合わせた個別支援や学習・就労支援を通じて、社会的包摂の実現を目指しています。首都圏・関西・東海に校舎を展開し、オンライン対応も実施。
個別学習支援事業 <キズキ共育塾・家庭教師キズキ家学>
不登校・中退の方を対象に、1対1でのきめ細やかな学習指導を実施。居場所としての機能に加え、難関大学受験にも対応する進路支援が可能です。挫折からやり直した経験を持つ経験者の講師がロールモデルとして寄り添い、生徒の自信形成と学習意欲向上を支援。家庭教師事業では学習指導を行うだけでなく、外出同行や家族カウンセリングも組み合わせ、柔軟な支援を提供しています。
就労支援事業 <キズキビジネスカレッジ>
うつ病や発達障害で離職した方を対象に、企業就職やフリーランス自立を目指す就労移行支援を展開。多様なビジネススキルの習得機会を提供し、離職による空白の時間をキャリアアップに変えるプログラムを用意。首都圏・関西に校舎を構え、利用者の個性や目標に合わせたカリキュラムで就労に直結する支援を行っています。
公民連携・メディア・研修事業
全国の自治体と連携し、生活困窮家庭や障害者、母子家庭など幅広い支援を実施。また、教育機関・企業向けのコンサルティング、研修、講演を提供し、教育現場や事業展開のサポートも行っています。さらに、オウンドメディア「不登校オンライン」を運営し、不登校・中退経験者や保護者に向けた情報発信を通じて学びや居場所を広く届けています。
株式会社キズキの概要
| TEL | – |
| 所在地 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿6-28-7 新宿EAST COURT 2階 |
| 設立年 | 2015年7月13日 |
⑩トーコ株式会社
トーコ株式会社は、不登校予防・再登校支援サービス「トーコ」を開発・運用しています。登校を無理に強制するのではなく、不登校が「続いてしまう要因」に着目し、子ども自身が前向きに登校を選べる状態づくりを重視しています。専門家によるオンライン支援やAIを活用した診断を通じて、家庭・学校の双方から不登校の未然防止と継続登校の実現を支援しています。
専門家が支える再登校支援サービス
不登校の子どもと保護者向けに、専門医・児童心理司・カウンセラーが関わるオンラインカウンセリングを提供。無料相談から始まり、不登校が継続している理由を整理したカルテや行動ガイドを作成します。専門チームがサポートしながら、生活や行動の前向きな変化を積み重ねることで、安定した継続登校を目指します。
AIを活用した不登校予防診断
子どもが抱える学校ストレスを可視化し、不登校への潜在可能性を数値で把握できる予防診断を提供。不登校対策AIにより、一人ひとりの状態や特性に応じた対処の方向性を提示し、早期の気づきと対応につなげます。問題が深刻化する前に介入することで、不登校を未然に防止します。
学校・自治体向け不登校予防支援
学校や自治体向けに、不登校につながりやすい要因となるストレスを特定・可視化する予防サービスを提供。生徒一人ひとりの不登校への潜在可能性やストレス度合いを数値化し、一覧で把握できるため、優先的に対応すべき生徒の発見につながります。多忙な教育現場において、教員による個別ケアを補完する仕組みとして活用されています。
トーコ株式会社の概要
| TEL | – |
| 所在地 | 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町23番17号 |
| 設立年 | 2024年1月 |
まとめ

不登校は、特別な家庭や子どもだけに起こるものではなく、誰にでも起こり得る身近な社会課題です。
だからこそ、支援の形も「限られた人だけのもの」ではなく、誰もがアクセスしやすい多様な選択肢として広がっていく必要があります。
今回紹介した企業やNPO以外にも、不登校や学びの困難に向き合い、子どもや家庭を支えるために日々活動している団体は数多く存在します。
もしこの課題に関心を持った方がいれば、情報を知ることに加え、寄付やボランティアなど、それぞれの立場から関わることも、支援の大切な一歩になるのではないでしょうか。

