国際女性デーとは?国際女性デーの歴史や意味、日本や世界での取り組みを紹介!

国際女性デーとは、毎年3月8日に世界中で祝われる、女性の社会的・経済的・文化的・政治的貢献を称える日です。

これまで女性たちが果たしてきた様々な貢献を讃えるとともに、未だ存在する男女間の不平等や差別に立ち向かうための活動が行われています。

今回は、国際女性デーの歴史や意味、世界中の国々で国際女性デーの日に行われている行事などを紹介していきます。

目次

国際女性デーとは?

国際女性デー(英語:International Women’s Day)は、1977年に国連で議決された記念日です。

女性の地位向上や女性差別の撤廃・ジェンダー平等などを目的に制定され、毎年3月8日が『国際女性デー』と規定されています

国際女性デーは、国際婦人の日国際婦人デー国際女性の日などとも呼ばれています。

ちなみに、国際ガールズ・デーは国際女性デーとは別物です。国際ガールズ・デーは若年女性が抱える問題解決を呼びかける日であり、毎年10月11日が記念日とされています。

国際女性デーの歴史と変遷、なぜ3月8日が国際女性デーなのか

1904年

アメリカ合衆国では、建国時の憲法に女性の選挙権はありませんでした。1869年には女性参政権を認める憲法改正の提議が行われましたが、それは実現しませんでした。

その後約30年、アメリカでは帝国主義と植民地解放・黒人投票権の機運が高まり、女性解放や女性参政権の機運は低い状態でした。

1900年代に入り米西戦争・米比戦争が終結したことで帝国主義の熱が薄れ、女性たちが平和的に行う女性運動が活発化し始めました。

1904年3月8日のニューヨークにて、女性が参政権を要求したデモが行われ、これが国際女性デーが3月8日と規定された理由です。

1913年、馬に乗って女性参政権運動を行うイネス・ミホルランド

1909年

当時のアメリカでは、労働者階級と資本家の対立が大きくなっていました。そこにヨーロッパからの移民たちが、社会主義と労働組合主義(サンディカリズム)の考えを持ち込み、労働者たちは労働組合を結成し始めました。

1909年2月28日のニューヨークにて、ロシア人移民でアメリカ社会党女性委員会のテレサ・マルキールは、女性の参政権と労働環境改善を求め、約2000人の社会主義者とともに集会を行いました。

マルキールは2月の最終日曜日を「全米女性デー」に定め、女性たちが参政権と労働条件の改善を訴えました。

1910年

1910年8月26日、社会主義インターナショナルがコペンハーゲンにて、第2回国際社会主義女性会議を開催しました。

第1回国際社会主義女性会議の様子

17カ国の女性100人以上が参加し、ドイツのクララ・ツェトキンらが国際女性デーを提唱しました。この提議は全会一致で承認され、以降各国で国際女性デーが実施され始めました。

ただし、当時はまだ記念日の具体的な月日は定められていませんでした。

1911年

オーストリア・デンマーク・ドイツ・スイスで初の「国際女性デー」が開催されました。

1917年

第一次世界大戦中の1917年3月8日(ロシア暦2月23日)、ロシアのペトログラードにて女性たちが戦争・専制政治反対を訴える大規模なデモを行いました。

1917年3月8日、ロシアでの二月革命

これが二月革命となり、ロシア皇帝ニコライ2世が退位。その後、ロシア帝国はソビエト社会主義共和国連邦に移行しました。

1975年

国連総会にて、1975年を「国際婦人年」とすることに決めました。また1975年3月8日に、国際女性デーが国連にて提唱されました。

1977年

国連総会にて、国際女性デーが決議・採択されました。当時は各国で任意の日を定めるとしていましたが、時代を経てほとんどの国が3月8日に統一していきました。

日本の国際女性デーの歴史、日本ではいつから取り組みが行われていたのか

1920年

1920年3月28日、日本初の全国市民女性団体「新婦人協会」が発足しました。

平塚らいてう、市川房枝らが理事となり、女性の政治的権利獲得を目的とし、活動を行いました。

1923年

1923年3月8日、社会主義フェミニスト団体の赤瀾会が、日本初の国際女性デー「国際婦人デー講演会」を開催しました。

この集会は社会主義団体が開催したため、警察により40分で強制解散させられました。

1947年

第二次世界大戦後の1947年から国際女性デーが再開され、以降日本での国際女性デーは毎年実施されています

1950年の日本での国際婦人デーの様子

しかし、GHQから「国際女性デーは共産党の記念行事」だと見なされ、その後数年間は政府からも非公認の状態でした。

1975年

国連で国際女性デーが提唱されたことをきっかけに、1975年6月18日に「国際婦人年にあたり婦人の社会的地位向上をはかる決議」が国会にて採択されました。

その後、国際女性デーは政府からも認められ、国内でも自治体や国際組織主体での国際女性デーのイベントが開催されるようになりました。

日本・世界各国の国際女性デーの取り組み、国際女性デーの過ごし方

世界では第二次世界大戦後から、国際女性デーの日に行われる行事やイベントなどが実施されてきました。

2024年現在では、旧共産圏を中心に27カ国が国際女性デーの日を祝日に制定しています。

国際女性デーが公的な祝日となっている国の一覧

  • アフガニスタン
  • アンゴラ
  • アルメニア
  • アゼルバイジャン
  • ベラルーシ
  • ブルキナファソ
  • カンボジア
  • 中国
  • キューバ
  • ジョージア
  • ギニアビサウ
  • エリトリア
  • カザフスタン
  • 北朝鮮
  • キルギス
  • ラオス
  • マダガスカル
  • モルドバ
  • モンゴル
  • ネパール
  • ロシア
  • タジキスタン
  • トルクメニスタン
  • ウガンダ
  • ウクライナ
  • ウズベキスタン
  • ザンビア

2020年代からは、日本でも徐々に国際女性デーがメディアに取り上げられるようになり、各地でイベントや講演会などが開催されるようになってきました。

ここからは、日本や世界各国で、国際女性デーにどのような取り組みが行われているかを解説します。

日本

日本では、毎年3月8日に男女共同参画担当大臣が国際女性デーに寄せたメッセージを発出しています。

また2022年から、国連人口基金駐日事務所とNHK・日本テレビなど7社が共同で、国際女性デー啓発キャンペーンを実施しています。女性の健康や女性が抱える社会問題・ジェンダー平等などを放送し、女性の権利啓発を目的に実施しています。

ロシア

ロシアでは、1966年から国際女性デーが祝日となっています。

ロシアでは、チューリップやスズランの花と、子どもを連れた母親の絵が国際女性デーのシンボルとなっています。そのため、ロシアの男性は母や妻に、花やカードなどを贈ります

イタリア

イタリアでは、国際女性デーは「Festa Della Donna」と呼ばれ、この時期にミモザの花が咲くことにちなんでミモザの日とも呼ばれます。

ミモザの花

イタリアでのミモザの花言葉は「感謝」であり、男性が女性に日ごろの感謝の気持ちを込めてミモザの花を贈ることが慣習となっています。

イタリアの女性たちはこの日だけは家事・育児から離れることができ、女性たち同士で出かけたり食事を楽しんだりします。

ドイツ

ドイツでは、1911年の世界最初の国際女性デーの日に、選挙権を求める女性たちが赤いカーネーションを付けてデモを行いました。

当時の国際女性デーは社会主義活動の一環でもあったため、社会主義を示唆する赤いカーネーションが用いられていました。

その影響で現代のドイツでも、国際女性デーの日には、男性たちが赤いカーネーションを妻やガールフレンドに贈っています

中国

中国では、国際女性デーは「三八節」「婦女節」「婦人節」などと呼ばれています。

男性が妻や母に贈り物をするため、女性向け商品のセールが活発化しており、日本のバレンタインデーのような商戦日となっています。

また、女性社員限定で企業から半日休暇が与えらることもあるそうです。企業から女性社員1人1人に、タオルや日用品セット・ヘアケアセットなどのプレゼントを用意する所もあるそうです。

まとめ:毎年3月8日の国際女性デーに、女性の活躍を考えてみよう

今回は、国際女性デーとは何か、歴史や世界各地での取り組みなどを解説しました。

国際女性デーは、女性の貢献を讃えジェンダー平等を訴える日であると同時に、女性たちが社会と戦った歴史でもあります。

女性の地位向上は進んでいる一方、世界ではまだまだ完全な男女平等には至っていないのが現状です。国際女性デーの日には、世界での女性の活躍を考えてみる日としてみてはいかがでしょうか?

ソーシャルエッグでは他にも、社会問題に関する解説記事を掲載しています。また、これらの社会問題に取り組む企業や法人にインタビューを行い、彼らの取り組みや想いについて伺っています。関心がありましたら、ぜひそちらもご覧下さい。

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この記事の編集者

下谷 航希のアバター 下谷 航希 編集長

現在25歳。大学3年生の頃に子ども食堂の運営に携わり、社会貢献をしている人たちが大変な思いをしながら社会貢献活動をしていることを知る。その後、地方創生ツアーやメンタルケアアプリ制作などを行い、2023年に社会課題解決に尽力する人たちの課題を解決するメディア「ソーシャルエッグ」を立ち上げ。現在はソーシャルエッグのインタビューやメディア運営、学生へのソーシャルビジネス講座などを行っている。

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