ONGAESHIプロジェクト 平和への思いをリサイクルへ

「ONGAESHIプロジェクト」は環境配慮型素材メーカーである株式会社カミーノが2011年に始めた、折り鶴再生プロジェクトだ。世界中から平和の祈りを込めて届けられた千羽鶴は、広島だけでも毎年約1,000万羽(重さ約10トン)寄贈されている。このプロジェクトでは、その千羽鶴をただ保管するだけでなく、折り鶴を贈っていただいた恩に感謝しつつ、再生紙や再生繊維などの新たな製品に再生させ、平和教育活動に活かしている。

スニーカーブランド『スピングルムーブ』を展開している株式会社スピングルカンパニーは、折り鶴から作られた再生糸を使用したキャンバス生地を製品化。このキャンバス生地を使用し、平和の祈りを込め、折り鶴をモチーフにしたデザインのスニーカーSPM-1005を発売した。ベロ上部のタグやインソールには、色とりどりの折り鶴をモチーフにしたカラフルなデザインを採用し、シューレースにもそのイメージを表現。カラフルなデザインが際立つよう、その他の部分は生成色で控えめなトーンにしている。

画像参照:https://www.spingle.jp/blog/spm-1005/

また、SPM-1005は折り鶴再生糸以外にも再生素材や天然素材を随所に使用した、サステナブルな一足となっている。シューレースには天然素材である麻混の綿紐を採用し、ライニングは55%が使用済みペットボトルや繊維くずなどの再生素材から作られるCOOL MAXIMを使用。このCOOL MAXIMは防臭・抗菌・防カビ機能を持ち、吸汗性・拡散性にも優れた機能素材となっている。アウトソールにもスピングルのソールブランド「RUBEAR CNF ソール」を採用。この「RUBEAR CNF ソール」には植物由来の繊維素材セルロースナノファイバーを配合している。

2022年5月の折り鶴から作られたスニーカー第一弾である「SPM-1005」が多くの反響を得たことから、2023年4月に第二弾「SPM-1005R」をリリースした。この第二弾は同年5月開催のG7広島サミット応援商品にも認定され、売り上げの一部は寄付を予定されている。

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この記事の編集者

ソーシャルエッグメンバーの大可さくらと申します。群馬の高校3年生です。
自分なりの言葉で、社会にあるさまざまなソーシャルグッドな行動やアイデアをみなさんにお届けできるよう、頑張ります!

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