3分で分かるゴミ問題について!ゴミ問題を簡単に解説

ゴミ問題とは、廃棄物の生成、処理、最終処分に関連する一連の問題を指します。

ごみの種類には家庭ごみ産業廃棄物電子廃棄物有害廃棄物などがあり、それぞれの処理には異なる方法と問題が存在します。

目次

世界のゴミ問題の現状

世界では、年間約21億トンのごみが排出されています。中国、インド、アメリカの順に排出量が多く、日本のゴミ排出量は世界8位となっています。

Waste Generation and Recycling Indices 2019

世界のゴミ問題では、以下のような現状があります。

プラスチックごみ問題

  • 毎年、約3億トンのプラスチックが生産され、そのうち約50%が使い捨てです。
  • 約8割の海洋プラスチックごみは、陸上から流出しています。
  • 2050年までには、海洋のプラスチックごみの重量が魚の総重量を超えると予測されています。

電子廃棄物問題

  • 2023年には、世界で約5,320万トンの電子廃棄物が発生しました。そのうち約17.4%のみが適切にリサイクルされています。
  • 電子廃棄物には有害物質が含まれており、不適切な処理は環境と健康に重大な影響を及ぼします。

埋立地の不足問題

  • 多くの国で埋立地が飽和状態に近づいており、新たな処理方法の開発が急務です。
  • 例えば、日本では約2,000の埋立地が既に閉鎖され、新しい埋立地の確保が困難になっています。

ゴミ問題が引き起こす3つの問題点

世界中でゴミが溢れることで、以下のような問題が発生します。

①:環境汚染

廃棄物が適切に処理されない場合、土壌汚染や水質汚染が発生します。例えば、世界の廃棄物の約33%が不適切に管理されているとされています。

また、プラスチックごみが海洋に流出すると、海洋生物に悪影響を与えます。毎年約800万トンのプラスチックが海に流れ込んでいます

さらに、廃棄物を焼却することで有害物質や温室効果ガスが排出されます。焼却炉からの二酸化炭素排出量は年間1.6億トンに達します。

②:健康被害

不適切な廃棄物処理により、病原菌や有害化学物質が放出され、感染症や呼吸器疾患のリスクが高まります。特に発展途上国では、不適切なごみの露天焼却が深刻な健康被害を引き起こしています。

また、ごみの集積場から発生する悪臭や害虫も、周辺住民の生活環境に悪影響を及ぼします。

③:ごみ処理コストの増大

廃棄物の処理や管理には莫大なコストがかかります。世界銀行によると、都市ごみの処理コストは年間約2050億ドルに上ります。

また、不適切な処理による環境汚染の修復にも、多額の費用が必要です。例えば、海洋プラスチック汚染の経済的損失は年間約80億ドルと推定されています。

ゴミ問題解決のために私たちにできること

ゴミ問題の解決には、個人、企業、政府が一丸となって取り組むことが必要です。

ゴミ問題の解決策として私たちにできることは、以下が挙げられます。

①:3R(リデュース、リユース、リサイクル)を心がける

リデュースでは、製品の過剰包装を避ける、使い捨て製品の使用を減らすなど、廃棄物の発生自体を抑えます。

リユースでは、中古品の利用やリフィル製品の使用を奨励し、製品を再利用することで廃棄物の発生を抑えます。

リサイクルでは、廃棄物を再資源化することで、資源の有効活用と廃棄物の削減を図ります。これは、資源の節約にもつながります。日本では、アルミ缶のリサイクル率は約92%に達しており、リサイクルの成功例とされています。

②:コンポストを利用する

食糧廃棄物や食べ残しを、コンポストによって堆肥化することで、農業に役立てることができます。

これにより、有機ごみの減少と農業生産の向上が期待できます。

③:ごみ問題について学ぶ

ゴミ問題について、正しい知識を身に付けることで、日ごろから廃棄物削減に努めることができます。

また、ごみの分別の知識を知る事は、不要な廃棄物削減に大きく寄与します。

まとめ:ゴミ問題について簡単に解説!

ゴミ問題は現代社会が直面する重大な課題です。その影響は環境、健康、経済、社会のあらゆる側面に及びます。

個人、企業、政府が協力して取り組むことで、持続可能な未来を築くことが可能です。

リデュース、リユース、リサイクルの実践、教育の強化、技術革新と政策の整備など、多角的なアプローチが求められます。

ゴミ問題の解決に向けて、一人ひとりができることから始めていきましょう。

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この記事の編集者

下谷 航希のアバター 下谷 航希 編集長

現在25歳。大学3年生の頃に子ども食堂の運営に携わり、社会貢献をしている人たちが大変な思いをしながら社会貢献活動をしていることを知る。その後、地方創生ツアーやメンタルケアアプリ制作などを行い、2023年に社会課題解決に尽力する人たちの課題を解決するメディア「ソーシャルエッグ」を立ち上げ。現在はソーシャルエッグのインタビューやメディア運営、学生へのソーシャルビジネス講座などを行っている。

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