和歌山県で動物園・水族館などを手がけるアドベンチャーワールドは、地元のJA紀南すさみ支所と協力し、廃棄されてしまう規格外キャペツを動物飼料として買い取る。
アドベンチャーワールドがある和歌山県では、冬キャベツ・春キャベツの生産が行われている。年間約7000トンの生産が行われているが、発育不足や過剰生育によって規格外として廃棄されてしまうキャベツが出てしまう。また、キャベツの葉の外側は、市場で販売する際には使用できないため、この箇所も廃棄されている。
そんな規格外キャベツをアドベンチャーワールドが買い取り、動物たちに飼として与える。アドベンチャーワールドで1ヶ月で消費する餌は約73トン、金額換算すると約1470万円だ。その内の約30%が、野菜を食べる草食動物・霊長類の食事量となっている。また、アドベンチャーワールドでは、1ヶ月で1200kgのキャベツを飼料として購入している。
農家は規格外キャベツが売上になり、アドベンチャーワールドは地元から安価で安定して飼料を買いとることができる。双方がWin-Winな状態で、かつ食品ロスにも繋がるビジネスモデルだ。