Galaxy S24のAI機能を活用したSDGs活動を高校生たちが考案!高校生SDGs会議×サムスン電子ジャパンを取材!

日時:2024年3月10日
場所:サムスン電子ジャパン(株)オフィス

今回は、Galaxyシリーズなどを手がけるサムスン電子ジャパン×高校生SDGs会議のイベントを取材させて頂きました。

  • サムスン電子はどのようなSDGsを行っているのか
  • Galaxy最新機種「Galaxy S24」のAI機能によって、どのようなSDGsを実現できるか
  • 高校生が考える、「Galaxy S24」のAI機能を利用したSDGsアイデアとは

などを伺ってきました。「何気なく普段使っているスマホが、ここまでサステナビリティを重視して作られているんだ!」と驚くような内容ばかりでしたので、ぜひ最後までお読み頂ければと思います。

目次

学生団体ollyが運営する、高校生SDGs会議とは

ollyは「なりたい自分を見つけて目指す​社会実践コミュニティ」をコンセプトに、学生主体で運営している学生団体。

海洋問題をわかりやすく伝えるインスタグラム「Moana」の運営や、ボランティア活動を行った人だけが参加できる高校生の卒業イベント「PROM」、渋谷の飲食店×まちづくりプロジェクト「おいしくて、あったかい」などを学生主体で運営している。

ollyが運営する高校生SDGs会議は、サステナビリティに関心のある高校生がSDGs活動を行う企業の話を伺い、企業側が求めるお題について高校生たちが意見を話し合う会議だ。

これまで「ワタミ株式会社」「NGOグリーンピース・ジャパン」「青山商事株式会社」などの企業と、2022年3月から10回以上の開催実績がある。

olly
olly(オリー) | 若者の社会貢献と成長 | 環境・まちづくりプロジェクト olly(オリー)は、若い世代の行動力と創造力を活用して、環境問題やまちづくりの課題を解決するための持続可能なプロジェクトを企画・運営します。企業や自治体、インフル...

今回のイベントには、高校1年生が4人・高校2年生が14人・その他2人、運営スタッフの高校生10名の計30名が参加した。

取締役会でSDGsの方向性を決める。全社的に取り組むサムスン電子のサステナブル経営とは

まずは、サムスン電子ジャパンより、サムスン電子が取り組むSDGs活動を高校生たちに紹介した。

サムスン電子ではSDGsを非常に重視しており、取締役会にて全体的なサステナビリティ方向性とパフォーマンスを決定し、そこからトップダウンで全社的にSDGsを推進している」とのこと。

また、各部門のCEOが主体となりサステナブル経営を協議する会が年2回開催され、人権問題や気候変動対策・つくる責任などを実施していると語った。

サムスン電子では、サステナビリティを非常に重視しているとのこと

また持続可能な社会を実現するために、サムスン電子の製品では以下のような取り組みを実施していると説明した。

① 製品パッケージには、100%再生紙を使用

製品の梱包に使われる紙は、すべて再生紙を使用。これにより、2022年の1年間で約1万トンのCO2削減を実現。

② リサイクルによって作られた素材を使用

廃棄漁網をリサイクルして作られたプラスチックや、消費者に届く前に廃棄された原料をリサイクルして作られたアルミニウム・ガラスなどを製品に使用。

Galaxy Z Flip5では、16部品がリサイクル素材を原料としている。

③ 新たなリサイクル素材の開発

コバルト・鋼・レアアースなどの希少金属をリサイクルした素材を開発。

また、製品全体に占めるリサイクル部品の割合を高め、持続可能な環境社会を目指す。

指紋認証キーや音量キーといった主要パーツまでリサイクル部品が使われているとの説明に、高校生たちは驚いた様子。

私は私用端末としてGalaxyを使っているが、この端末にリサイクルパーツが使われていると全く気付いていなかったため、それほどリサイクル部品が製品に溶け込んでいるのだと感じた。

Galaxy S24の驚くべきAI機能と、AI機能によるSDGsへの取り組み

次には、Galaxy最新機種「Galaxy S24」を説明した。

Galaxy S24は2024年4月11日に日本で発売しました。

Galaxy S24の特徴は、AIによるユーザビリティの向上だ。

写真の中から気になったものを囲うだけで検索できる「かこって検索」や、通話時に双方向の同時通訳を行ってくれる機能「リアルタイム通訳」、チャット画面を自動的に翻訳してくれる機能などが入っている。

また、近年話題の生成AIを用いた編集機能も備えている。

写真に映っていない背景を生成して写真を拡張したり、写真内のオブジェクトを移動し、オブジェクトの箇所に背景を生成することなどが可能だ。

会場では、生成AIによる画像編集を実演。「生成ボタン」をタップしただけで、数秒後に元の写真との違いがほとんど分からない生成背景が生み出され、会場からは驚嘆の声が漏れた。

また、AI機能によるSDGsへの取り組みの一例として、「テキスト通話」機能を紹介。

この機能では、通話画面に文字を打つだけで、AIが文章を音声化して相手に届けてくれる。

そのため、声が話せない方での通話の代替手段とすることができ、SDGs10の「人や国の不平等をなくそう」に繋がるとのこと。

Galaxy24のテキスト通話機能では、声が話せない方でも通話が可能となる

「Galaxy S24」のAI機能を利用したSDGsアイデアを高校生たちが発案!

続いて、高校生SDGs会議に参加している高校生たちに今回のお題を提示した。今回のお題は以下の2つ。

  1. Galaxy S24のAI機能を活用したSDGs活動
  2. Galaxy S24のリアルタイム通訳のUse Caseの検討

その後、高校生たちが4つの班に分かれて、サムスン電子ジャパン社員と共にGalaxy S24のAI機能を利用したSDGsアイデアを出し合った。

会議の場では、「部活でこう活かせるんじゃない?」「学校の保健室でも使えそう!」「地方の学校だとSDGsの情報をなかなか得られなくて…」といった高校生ならではのアイデアが飛び交っていた。

そこに、サムスン電子ジャパンの社員が「こんな機能もある」「Galaxyの端末はこういう特徴がある」といった説明を付け加え、より良いアイデアを作り上げていった。

最終的に提案されたアイデアは、以下となった。(各画像タップで拡大)

Team A

Team B

Team C

Team D

最後に、サムスン電子ジャパンより高校生たちのアイデアを講評した。

講評では「若いみなさんの柔軟な発想は、私たちにとって非常に参考になりました。今回のアイデアをGalaxyのマーケティングチームに伝え、今後の製品開発に活かしていきます。」と語った。

さらに、AIがもたらすSDGs推進について以下のように述べた。

AIが生み出すSDGsは主に2つあると思っています。

まず1つが効率化

人間が作業するよりもAIに任せた方が、消費するエネルギー・電気・時間などが少なくて済む。

それによって、環境負荷を減らすことができると考えています。

2つ目は、AI翻訳機能によって人と人を繋げ、より円滑なコミュニケーションができる社会に繋げられるのではないかと考えています。

私は小学生の頃に日本の学校に転入してきたのですが、日本語ができなかったことでかなり苦しい思いをしました。

その時にこういったAI自動翻訳・通訳機能があれば、すごく助かったと思います。

今回の高校生SDGs会議を終えて。ollyとサムスン電子ジャパンに所感を取材

学生団体olly担当:瀬沼 ゆうか氏

───イベントの運営、お疲れ様でした。今回の会議はいかがでしたか?

今回の会議では、Galaxy S24のAI機能×SDGsについて考えてもらうことができました。高校生が普段身近に使っている「スマホ」を題材としたことで、高校生たちにSDGsがより身近に感じてもらえたのではと思っています。

───今回のイベントを通じて、高校生たちにどのような影響を与えることができましたか?

今回の会議では、高校生たちとサムスン電子ジャパンの社員さんが一緒になってアイデアを考えました。これにより、企業目線でのSDGsの捉え方を高校生たちに知って頂くことができたのではと考えています。

サムスン電子ジャパン

───今回の高校生SDGs会議を終えて、感想や所感を伺えますでしょうか?

高校生からの新商品のGalaxy S24 のAI機能に対しての関心の高さを知ることができました。また、高校生からの意見は非常に参考になりました。

───今回、ollyさんとの共催は4回目だとお伺いしました。こちらは、どのような経緯で共催をすることになったのでしょうか?

最初はollyさんからご連絡を頂きました。弊社としましても高校生、Z世代の意見をぜひ聞きたいということで、ご一緒することとなりました。

───サムスン電子さんの高校生SDGs会議の検討テーマは、昨年は廃棄漁網をリサイクルした素材利用、今年はAI機能だと伺いました。検討テーマは、毎年変えていらっしゃるのでしょうか?

今年は、Galaxy S24の目玉機能であるAI機能をテーマとさせて頂きました。

───サムスン電子のSDGsに対する取り組みの「これまで」と「これから」について、教えて頂けますでしょうか?

弊社では3年前から、漁網をリサイクルしたプラスチック素材の活用を始めました。そこから、リサイクル素材の使用率を年々増やしており、 Galaxy S22からパッケージも100%再生紙となりました。今後もリサイクル素材の活用を進めていき、持続可能な製品生産に取り組んでいきます。

───先ほどの講評では、AIは効率化と人々を繋げると仰られていました。AI機能は大きなソーシャルインパクトを生み出すと考えていらっしゃいますか?

はい。AIをうまく活用することで、仕事の効率化などが可能となります。AIが社会に及ぼす影響力は非常に大きいと考えています。

また、GalaxyのAI機能は、Galaxy S24だけでなくS23やZ Fold5などにも、ソフトウェアアップデートで追加されます。新製品だけでなくGalaxy製品全体でAI×SDGsに取り組み、大きなソーシャルインパクトを生み出していきます。

サムスン電子の漁網リサイクル技術が、2023 Social Impact Awardsにて優勝

AI機能が使えるGalaxy製品(一部機能が使えない機種もあります)
・Galaxy S24 / S24+ / S24 Ultla
・Galaxy Z Flip5 / Fold5
・Galaxy Tab S9 / S9+ / S9 Ultla
・Galaxy S23/ S23+ / S23 Ultla / S23 FE

まとめ:GalaxyのAI機能はSDGsの達成に大きな影響を与えることができる

今回は、サムスン電子ジャパン×高校生SDGs会議のイベントを取材させて頂きました。

遠方から東京まで足を運ぶ高校生がいたり、大学ではSDGsを専攻したいと話す学生がいたりと、若者たちのサステナビリティに対する意識の高まりを再確認させられる会議でした。

また、私たちが普段使用しているスマホが、ここまでSDGsを考えて作られているものなのかと知る事ができました。

サムスン電子は世界規模の企業のため、社会に与える影響力は大きいものと考えられます。GalaxyのAI機能により、大きなソーシャルインパクトが生み出されることを願います。

ソーシャルエッグでは、社会に良い事業やソーシャルグッドな活動を行っている人のインタビュー記事を他にもたくさんご用意しています。社会に良い事に興味がある方は、ぜひ他の記事も読んでみて下さい。

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この記事の編集者

下谷 航希のアバター 下谷 航希 編集長

現在25歳。大学3年生の頃に子ども食堂の運営に携わり、社会貢献をしている人たちが大変な思いをしながら社会貢献活動をしていることを知る。その後、地方創生ツアーやメンタルケアアプリ制作などを行い、2023年に社会課題解決に尽力する人たちの課題を解決するメディア「ソーシャルエッグ」を立ち上げ。現在はソーシャルエッグのインタビューやメディア運営、学生へのソーシャルビジネス講座などを行っている。

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