新卒2年目で教育福祉事業の責任者!中村ひなたさんインタビュー

今回は、教育福祉事業の事業責任者をされている、中村ひなたさんにインタビューをしてきました。ひなたさんが新卒2年目で事業責任者になった経緯や、初めてソーシャルビジネスに取り組んだ時の話、教育に対する想いについて伺ってきました。

福祉や教育、地方創生事業に興味がある方は、ぜひ読んでいただければと思います。

目次

プロフィール

【名前】
中村 ひなた

【年齢】
24歳(2023年3月現在)

【経歴】
法政大学法学部国際政治学科 → 現職

【携わっている事業内容】
STEAM教育×発達障がいの教育福祉事業

現在の仕事内容「発達障がいを持った子のSTEAM教育事業」とは?

下谷

中村さん、本日はよろしくお願い致します。

中村

よろしく~!呼び方はそんな硬くなくて、ひなたさんでいいよ!

下谷

了解しました(笑)

ではまずは、ひなたさんが現在行われている事業内容について教えて頂けますか?

中村

うちの会社はもともとSTEAM教育を行っている会社でした。

STEAM教育とは「科学(Science)」「技術(Technology)」「工学(Engineering)」「芸術(Art)」「数学(Mathematics)」にフォーカスした教育です。アメリカ発祥の教育で、子どもたちの創造性や問題解決力を育むことを目的にした教育のことです。

中村

社内で元々行っていたSTEAM教育事業を派生してできたのが、今私が行っている事業です。

STEAM教育に基づいて作られたカリキュラムや教材を、ADHDや自閉症など、発達障がいを抱えるお子様の通う施設等に提供しています。

下谷

STEAM教育、最近よく聞くワードですね。

ひなたさんは今は、発達障がいの子向けSTEAM教育事業の事業責任者をされているのでしょうか?

中村

そう、一応去年から事業責任者として、事業の全体を見ている感じかな!

チームは5人くらいと小さいので、私は営業や療育に関するセミナー、売上・数値管理まで幅広く携わっています。

下谷

新卒2年目でそこまでやらせてもらえるのはすごいですね!

中村

もともと学生の頃から少し、ソーシャルビジネスに関わることをしていたんです。

ソーシャルビジネスと言っても幅広いと思うんですけど、私は社会貢献性の高いビジネスと捉えています。どう言うことかと言うと、サービスや商品を売った際に、同時にそれ自体が社会課題の解決につながる割合が高い事業特性を持つものだと考えています。そのため、就職したら「自分できちんと売上を立てられるようになりたい」「PLを見れるようになりたい」と思っていました。

そんな時、今の会社の面接で「新しく立ち上げている事業の即戦力になる人が欲しい」と言われて入社しました。

元から自分が考えていたことと、会社が事業運営者を求めていたことがマッチしたので、今こうしたことができているという感じですね!

ソーシャルビジネスに携わりたいと思ったきっかけは、資本主義を知りたかったから

下谷

ありがとうございます!学生の頃からソーシャルビジネスをされていたんですね。

ひなたさんが社会課題・ソーシャルビジネスに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

中村

社会課題に興味を持った理由は、まずは英語が好きだったからですね。海外に興味があって、高校1年生の頃にアメリカに2週間ホームステイに行ったんです。

その時にすごい感じたのが、「社会には多種多様な人がいて、それらの人が共存しているのって平和だな」と。新潟の田舎に住んでいたので、こんなに色んな人が世界にはいるんだなと感じ、そこから社会や国際に興味を持ちました。

ひなたさんが国際協力活動を行っていた際の様子
中村

そこで社会課題や国際協力について調べていくうちに、「なぜ社会はこういう構造になっていて、何が理由で社会問題は生まれているんだろう?」と思うようになりました。その理由を知りたくて、大学は国際系の学部に進学しました。

中村

大学で国際政治を学んでいく中で、次第に「資本主義社会の構造が社会問題を生み出しているんじゃないか?」と思いました。

社会課題を解決するには、資本主義のことを知らなきゃと思い、そこからビジネスを学び始めました。なので、元からソーシャルビジネスをやりたい!と思っていた感じではなくて、社会課題を解決するためにビジネスを学び始めたという形ですね。

ひなたさんがソーシャルビジネスを始めた方法

下谷

なるほど。活動する前にビジネスが必要だと気付く人は、結構珍しいと思いますね。

資本主義や経営を学ぼうと思ったのが、大学1年生の頃だったんですね。

中村

はい。最初は国際協力のNPOに入って、販促活動をしたりファンドレイジングに携わったりしていました。そうした活動の中で、東日本大震災の復興支援取材をする機会があり、岩手県大槌町という場所に行きました。

中村

この大槌で出会った「八幡さん」という方が、とっても素敵な人で。

無料でご飯を出して、無料で泊めてくれて、地域の色んな人から好かれていて。人望というか人脈がすごくて、めちゃくちゃ優しい人で。

この方と出会った時に「こういう人やこの優しさを、ちゃんと残して伝えていきたい」と思い、大槌での単発の事業づくりを始めました。

下谷

大槌町では、どんな事業を始められたんですか?

中村

まずは現地調査からですね。

何ができるのか、自分で町の方たちに挨拶に行って、お手伝いをして、その結果ツアーなどで学生を連れてくることが町にとっても、やりたいこととも相性が良さそうだと思い、ツアーを始めました。

関東圏の学生を大槌に連れて行って、大槌の人々との交流を行いました。だいたい延べ25人くらいの学生が参加してくれて、参加者みんなに大槌の温かさと人の優しさを知ってもらえました。

大槌でツアーを行っていた時の様子
下谷

大槌町の魅力を伝えるために、ソーシャルビジネスを用いたんですね。

この時すでに、自分でツアー事業を作れるくらいの力があったんですね。

中村

いやいや、当時はまったくそんな力なくて!むしろその時が初めての企画でした。

まだできることも少ないしお金がいっぱいあるわけじゃないので、先輩からたくさんアドバイスを貰いながら、企画を立てていったり営業をかけてみたりしていました。あんまり本とかは読んでないです。

下谷

企画の立て方や営業の方法は、先輩から教わりながら学んでいったということなんですね。

となると、ひなたさんはソーシャルビジネスを教えてくれる先輩に、どうやって出会ったんですか?

中村

当時、地方創生や国際協力に関するイベントに自分から積極的に参加していて。そこで、すでにご自身で事業を行われている方たちに出会いました。

イベント自体は普通に検索して探したり、過去に参加したイベントの参加者から教えてもらったりして行っていましたね。

中村

あとは、SNSをやっていて、そこの投稿から興味を持ってもらえたことも大きいですね。

SNSの投稿って、すごく人柄が出ますよね。ソーシャルビジネスに携わる人たちは、特に想いを大切にする方が多いので、SNSの投稿からお仕事の機会を頂いたり相談に乗ってもらったりしていました。

中村

それこそ、Facebookの投稿を見て下さった人から「学生さんで居場所づくりのコミュニティカフェ運営を手伝ってくれる人募集してるんですが、興味ありませんか?」というDMがあって。

そのDMきっかけで、ご夫婦のカフェ経営を手伝ったりもしていましたね。

1人でカフェの運営を切り盛りすることもあったそう

新卒2年目でソーシャルビジネスの事業責任者ができている理由は?

下谷

大学生の頃は大槌町での活動がメインだったと思うのですが、就職後は教育福祉系と全く異なる分野ですよね。

違うジャンルのソーシャルビジネスに行ったとしても、大槌町でやってたことは活きていますか?

中村

すごく活きてる~!

確かに業種とかは全然違うけど、“自分で” 事業や企画をやっていた経験があるから、事業の全体像が掴みやすいんだよね。

中村

自分で0→1をやったことがないと、企画・営業・マーケティングなどすべてが繋がっているということを理解できないと思うんです。営業をするためには商品が必要で、商品を作るためにはコンセプトが必要で、コンセプトを決めるためにはマーケティングが必要で、みたいな。

そのため、営業だけやってればいいとか、バックオフィスで支えていればいいやとかになりがちです。

ただ、自分で一気通貫して事業を行った経験があれば、今自分が行っていることがPLのどこに効いてくるのかが見えてきます。

中村

もちろん、学生の頃にやっていた知識では足りない所はいっぱいあるんだけど、この0→1をやった経験があったことで今の事業を俯瞰して見れているなと思いますね。

「人の繋がりで世界をあったかくする」社会を目指して

下谷

なるほど、0→1の経験を積んでいるかが大事なんですね。

ひなたさんは将来どのようなことをされていきたいですか?

中村

人の繋がりで世界をあったかくする」という軸は変わらなくて、その手段が学生の時は大槌だったし、今は教育と福祉になっています。

将来的にも、この軸は変わらないと思っています。

中村

この軸に沿って今やっていきたいと思っていることは、子どもと関わることですね。

日本では、自分で意思決定できない子が多かったり、自殺しちゃう子が多かったり、心が豊かじゃない子がすごく多いなと思っていて。この理由として、経済的な理由もあるし、周りに自分に愛情を注いでくれる人がいなかったという理由もあるし、環境自体に恵まれなかったという理由もある。これがすごい悲しいなと。

中村

私は大槌でたくさん愛情を注いでもらったので、同じような愛情を子どもたちに届けたいなと思っています。

子ども達の心が豊かに・あたたかくなる教育を作っていきたいですね!

子どもたちの価値観が固定化される前に、様々な体験・経験を届けたいとのこと

ソーシャルビジネスをやっていきたい学生向けのアドバイス

下谷

ここまでありがとうございました!

最後に、ソーシャルビジネスをやってみたいと思っている学生向けに、アドバイスを頂けますでしょうか?

中村

やっぱ自分で納得するまで動くことが大事だと思います。

納得した結果ビジネスが必要だと思ったら、経営やビジネスを学んで、自分で一つ企画でもなんでもやってみるのがいいと思います。

ただ、「人から言われたから、記事を見たから」という理由で「社会課題解決にはビジネスが必要だ」と知って動くだけでは、あまりうまくいかないと思っています。

中村

自分で社会課題の現場に赴いてみたり、活動してみて、その経験からビジネスが必要だと腑に落ちる経験が必要だと思います。

この経験をしている人の方が、ソーシャルビジネスの学びに対する吸収率が高いと思うんですよね。

中村

どの社会課題を解決したいのか、誰を助けたいのかが明確になるまで、まず動く。

それを実現する為には何の力が必要なんだろう?と考えた時に、ビジネスが必要なんだと納得した段階で初めて、ソーシャルビジネスを始めるスタートラインに立てると思います。

スタートラインに立ったあとは、ソーシャルビジネスを教えてくれる先達者を見つけたり、自分の想いをSNSで発信していくのが良いと思います!

まとめ:自分から経験し、自分から学びに行くことが大切!

今回は、教育福祉事業を行っている中村ひなたさんにインタビューを行いました。

ひなたさんは大学生の頃から、自分からNPOに入ったり、自分から大槌で事業を作られたりと、自ら行動をたくさんされていた印象でした。「自分自身が納得するまで動くべき」というアドバイスも、たくさん動いたからこそ導き出された答えなのだと感じました。

ソーシャルエッグでは、ソーシャルビジネスを行っている人・社会起業家の記事が他にもたくさん用意しています。ソーシャルビジネスに興味がある方は、ぜひ他の記事も読んでみて下さいね!

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この記事の編集者

下谷 航希のアバター 下谷 航希 編集長

現在25歳。大学3年生の頃に子ども食堂の運営に携わり、社会貢献をしている人たちが大変な思いをしながら社会貢献活動をしていることを知る。その後、地方創生ツアーやメンタルケアアプリ制作などを行い、2023年に社会課題解決に尽力する人たちの課題を解決するメディア「ソーシャルエッグ」を立ち上げ。現在はソーシャルエッグのインタビューやメディア運営、学生へのソーシャルビジネス講座などを行っている。

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