茶業の振興と地域活性化を目指す、岐阜県東白川村・名古屋学芸大の茶畑キャンプ

東白川村(ひがししらかわむら)は、岐阜県東部にある村。標高1000m程度の山に囲われ、中央を白川が流れ、村の90%を森林が占めるという自然豊かな村だ。

東白川村は、その山あいの地形と澄んだ水から、茶葉の栽培に適した地だ。東白川村で採れる「白川茶」は、深みのある味と爽やかな色が特徴で、農林大臣賞・天皇杯・日本農業賞を受賞するなどの高級緑茶となっている。

しかし、東白川村では、村の人口減少が白川茶の生産に大きな問題を及ぼしている。

茶葉の収穫には人手が必要不可欠。新茶の収穫は手摘みで行う必要があり、「新茶」「一番茶」「二番茶」と3回の時期で収穫を行う必要がある。また、春から秋まで定期的に刈り揃え・肥料散布を行う必要があり、急斜面での茶葉栽培にはかなりの体力が必要だ。

ただ、東白川村の人口は、2024年3月時点で2057人。そのうち45%が、65歳以上の高齢者となっている。このまま人口減少が進んで行けば、茶葉栽培の担い手がいなくなってしまい、村内の主要産業が失われてしまう。


そこで東白川村は、名古屋学芸大と提携し「茶畑キャンプ」を実施している。茶畑キャンプとは、同学の学生がボランティアで手摘み作業に携わり地域の魅力を知る、2泊3日のキャンプだ。

また、名古屋学芸大にお茶サークルを発足。ここで白川茶のPRや学園祭での白川茶の販売などを行い、白川茶の魅力を若者世代に届ける。これらの活動により、少しでも茶葉栽培と東白川村に興味を持ってくれる若者が増えればと、今井村長は考えている。

次回の茶畑キャンプは、2024年5月10~12日または5月17~19日に開催予定だ。少しでも興味のある方は、参加してみてはいかがだろうか?

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この記事の編集者

下谷 航希のアバター 下谷 航希 編集長

現在25歳。大学3年生の頃に子ども食堂の運営に携わり、社会貢献をしている人たちが大変な思いをしながら社会貢献活動をしていることを知る。その後、地方創生ツアーやメンタルケアアプリ制作などを行い、2023年に社会課題解決に尽力する人たちの課題を解決するメディア「ソーシャルエッグ」を立ち上げ。現在はソーシャルエッグのインタビューやメディア運営、学生へのソーシャルビジネス講座などを行っている。

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