Webメディア『J. FOOTBALLER』を運営する川村康太さんにインタビュー!在学中にこのメディアを立ち上げたきっかけとは?

今回は、Webメディア『J. FOOTBALLER』を運営している川村さんにインタビューを行いました。

  • サッカーやフットサルに興味がある方
  • 障がい者スポーツに興味がある方
  • スポーツ×ソーシャルビジネスについて気になる方

はぜひ読んでいただけたらと思います!

目次

プロフィール

【名前】
川村 康太

【経歴】
大阪府出身 同志社大学スポーツ健康科学部 ⇒ 2年次はFリーグ所属チームにスタッフとして在籍(インターン契約)そこでロービジョンフットサルに出会う ⇒ 在学中にWebメディア「J. FOOTBALLER』を立ち上げる

海外でプレーする日本の選手にフォーカスしたいという思いからメディアを開設。ロービジョンフットサルの発展への寄与も目指す

渡邊

本日はよろしくお願い致します。

ではまず、川村さんの経歴について、お聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?

川村

はい。私は2年生の時、Fリーグ(日本フットサルリーグ))所属のチームに1シーズン在籍させて頂きました。同クラブでは、海外でのプレー経験を持つ選手や監督と出会い、その方達の姿勢や思考から多くを学びました。

また、同クラブ所属時に、クラブW杯出場経験を有し、視覚障がいを抱えながら第一線でプレーする松本光平選手と出会いました。

川村

ロービジョンフットサル界でも精力的に活動する光平さんを通じて、ロービジョンフットサルの存在・奥深さ・認知度等に関する現状を知りました。

シーズン終了後には同クラブを離れ、Webメディア『J. FOOTBALLER』の開設を決意し、5月にこのメディアを立ち上げました。 今は、運営を務める傍ら、収益の一部は日本ブラインドサッカー協会に寄付させて頂いています。寄付の詳細に関しましては、こちらをご参照ください。

J. FOOTBALLER
収益の一部を日本ブラインドサッカー協会様に寄付させて頂きました いつもJ. FOOTBALLERをご覧いただき誠にありがとうございます。 この度、幣メディアを通じて発生した収益の一部を使用し、日本ブラインドサッカー協会様が本日7月17日より...
渡邊

なるほど。フットサルのチームに在籍されていたということですが、もともとフットサルに興味があったのですか?

川村

はい。父の影響で5歳からサッカーを始め、高校1年まではフットサルをしていました。

初めはもちろんプロ選手を目指していましたが、高校入学直後に靭帯を切り、怪我の多さと実力不足からケジメをつけることにしました。それと同時にスタッフとしてトップリーグに挑戦したいと思うようになりました。そのため、去年1年間前述のチームに在籍させて頂くことにしました。

ロービジョンフットサルはアイマスクも、ボールの中に鈴のような音が出る金属も無し

渡邊

ちなみに、ブラインドサッカーとロービジョンフットサルの違いを教えていただけますか?私はブラインドサッカーなら知っているのですが、ロービジョンフットサルは初めて聞いたので。

川村

ブラインドサッカーでは、フィールドプレーヤーは全員アイマスクをし、中に鈴のような音が出る金属が入っているボールや、監督、相手ゴール裏にいる「ガイド」の指示を頼りにゴールを決めます。

川村

ロービジョンフットサルでは、選手はアイマスクをしないですし、ボールの中に鈴のような音が出る金属も入っていません。だから、はたから見れば、健常者のフットサルと変わらないです。

ですが、選手には視界が全体的にぼやけていたり、視界の淵が見えなかったりと様々な視覚障がいを持っている方がいます。障がいに対する差別や偏見が未だに残っていることが現状だと思いますが、競技の特性からロービジョンフットサルには可能性を感じています。2つの競技について詳しく知りたい方はこちらのウェブサイトをご覧になって下さい。

日本ブラインドサッカー協会
ロービジョンフットサルとは お互いを補い合ってプレーするサッカー 弱視者(ロービジョン)一人ひとりの異なる視力・視野を生かし、お互いを補い合いながらプレーするサッカーです。フットサルをもと...
日本ブラインドサッカー協会
ブラインドサッカーとは ブラインドサッカーとはどんなスポーツ? 感覚を研ぎ澄ませてプレーするサッカー 視覚に障がいのある選手がおこなうサッカーは、障がいの程度によって「ブラインドサッカー...
渡邊

承知しました!ロービジョンフットサルとブラインドサッカーはルールが全然違うのですね!

先ほど松本選手を通してロービジョンフットサルを知ったとおっしゃっていましたが、松本選手はどのような方なのでしょうか?

川村

光平さんはオセアニアをはじめ様々な国でプレーされた経験のある方です。サッカーのクラブワールドカップにも大会唯一の日本人選手として出られたこともあります!

とても自分の言葉では表現できないキャリアを今も歩まれている方なので、是非こちらの動画などを見て頂きたいです!

渡邊

動画を拝見したのですが、目に大けがをおってしまっても、プロの舞台でプレーしたいという思いを貫き、日々練習を重ねている姿に衝撃を受けました。本当にすごいですね!

サッカー専門のウェブメディア『J. FOOTBALLER』で少しでも社会に貢献したい

渡邊

では次にWebメディア『J. FOOTBALLER』のサービスについてお伺いしてもよろしいでしょうか?

川村

こちらは、海外でプレーしている日本の選手にフォーカスしたウェブメディアです。

このメディアを通して、収益の一部を日本ブラインドサッカー協会へ寄付させて頂いています。ゆくゆくはメディアの特性を活かして、途上国等にも何らかの形でサポートができたら良いなと思っています。

渡邊

日本ブラインドサッカー協会に寄付をするのですか?ロービジョンフットサルに寄付をするのではないのですか?

川村

ロービジョンフットサルだけの協会は存在しないんですよ。 日本ブラインドサッカー協会の中に、ロービジョンフットサルが含まれているので、日本ブラインドサッカー協会に寄付することで、ロービジョンフットサルの発展に少しでも寄与できればと思っています。

人の縁を大切にしていきたい

渡邊

最後に、今この事業をしていて大事にしている事はありますか?

川村

全員との縁が大事とは言いませんが、人との縁は本当に大切にすると良いと思います。

なぜなら、去年私は光平さんをはじめ、海外でプレーする選手や監督に出会い、それが大きなキッカケとなり、このメディアの開設に至ったからです。

川村

また、障がいを持つ子供とフットサルの交流会に参加する選手や、支援学校にボールを寄付する選手、プロギング(ジョギングをしながらごみ拾いをするというもので、身体と心、そして街もきれいになる、新しいフィットネス)に参加する選手など、社会貢献に積極的な選手と出会ったりして、現在の活動に至りました。現在も選手をはじめ多くの方々からご協力いただき、メディアを運営することができています。

川村

まず、勇気を出して新しい環境に飛び込む。そしてその縁を大切にすることを大切にしています。

自らwebメディアを立ち上げ、スポーツで社会貢献をしたいという大志を持つ川村さん

今回は、Webメディア「J. FOOTBALLER』を運営している川村さんにインタビューを行いました。このメディアでは、海外でサッカーをプレーしている日本人選手について情報を発信し、その収益の一部を日本ブラインドサッカー協会に寄付していることを知りました。

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この記事の編集者

ソーシャルエッグメンバーの渡邊紗彩と申します。早稲田大学社会科学部の1年生です。現在はLGBTQ+や移民問題に興味があります。ソーシャルエッグを盛り上げていけるように頑張ります!

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