フェアトレード専門の商品を取り扱う「株式会社福市」が目指す社会とは

株式会社福市は、フェアトレードの洋服ブランドやアクセサリーなどを専門で取り扱うソーシャルビジネス企業だ。福市には、以下のような様々なフェアトレードブランドを取り扱っている。

  1. Maruco:インド産フェアトレード認証コットン100%のエシカルファッションブランド
  2. PULL TAB series:ブラジルで缶のふたをリサイクルして作った、輝くバッグやアクセサリー
  3. タグア:コロンビアの象牙ヤシを用いたアクセサリー
  4. HANDEP:インドネシアの藤の繊維を使ったバッグやアクセサリー
  5. ホーン:ベトナムの少数民族による、水牛の角で作られたイヤリングやペンダント
  6. Ta Prohm Silk Family:カンボジア伝統の手織りシルクアクセサリー
  7. ホテイアオイのかご:タイで航行の妨げとなっていた水草を有効活用したかご
  8. タイヤチューブのアップサイクルバック:カンボジアのNGOと共同開発した、タイヤチューブをアップサイクルしたバックパック
  9. etc…

福市がこのように多様なフェアトレード商品を輸入・販売している理由は、福市にはリピーターの顧客が多いため、様々な商品を購入を促すことができるからだ。福市は阪急うめだ店に常設で店舗を構えており、そこから新規顧客を獲得。洗練されたデザインによって商品を好きになってもらい、ブランドへのファンを生み出し、リピーターを増やすことを成功させている。

ただ、福市のフェアトレード事業は、目的ではなく手段だ。福市の目的は、以下のように記されている。

貧困など現代に横たわる不平等な構造を解消し、ひとりひとりが尊重され、人間らしく生きる暮らしを獲得すること。そして、持続可能な社会・環境に向けて、行動する人々を増やしていく。

https://www.love-sense.jp/mission/vision/

つまり、フェアトレードで途上国の人達を救うことがGoalではなく、フェアトレードで途上国に関心を持ってもらい、消費者自身が持続可能な社会に向けた行動をしていくことがGoalなのだ。この目標を達成するために、講演会やセミナーなども積極的に行っている。「社会課題に対して行動する人を増やす」社会に向けて、福市が今後行っていくソーシャルビジネスについて注目していきたい。

株式会社福市 Love&sense
株式会社福市 Love&sense | フェアトレード企業 株式会社福市は、フェアトレードのセレクトショップLove&senseを運営し、フェアトレード商品の輸入・販売、および、社会的事業に関するコンサルティングを提供する企業です...

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この記事の編集者

下谷 航希のアバター 下谷 航希 編集長

現在25歳。大学3年生の頃に子ども食堂の運営に携わり、社会貢献をしている人たちが大変な思いをしながら社会貢献活動をしていることを知る。その後、地方創生ツアーやメンタルケアアプリ制作などを行い、2023年に社会課題解決に尽力する人たちの課題を解決するメディア「ソーシャルエッグ」を立ち上げ。現在はソーシャルエッグのインタビューやメディア運営、学生へのソーシャルビジネス講座などを行っている。

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