海外スタディーツアーから未来を切り開くリーダーを生み出す!羽田和真さんインタビュー

今回は、海外スタディーツアー事業を行われている羽田さんにインタビューを行いました。

  • スタディーツアーや国際協力に興味がある人
  • 自分でゼロから事業を立ち上げたい人

はぜひ読んでいただけたらと思います!

目次

プロフィール

【名前】
羽田 和真

【年齢】
27歳(2023年4月現在)

【経歴】
神戸大学国際文化学部 → 株式会社almaの立ち上げ補佐 → NPO法人The Peace Frontの立ち上げ補佐 → 海外スタディーツアー事業代表・NPO法人グローカル人材開発センター → スタートアップの人材事業

【携わっている事業内容】
海外スタディーツアー運営
人材育成事業

未来を切り開くリーダーを輩出する!海外スタディーツアー事業とは

江口

今回は海外スタディーツアー事業を行われている羽田さんにインタビューをさせて頂きます。よろしくお願いします!

羽田

よろしくお願いします!

江口

まず、羽田さんの事を聞かせて頂いてもよろしいですか?

羽田

はい。自分は今社会人で、人材系スタートアップ事業のプロジェクトマネージャーを行っています。

その傍ら、学生・社会人たちと一緒に海外スタディーツアー事業を行っています。

江口

スタディーツアー…。あまり聞きなれない言葉ですが、どんなことをするのでしょうか?

羽田

スタディーツアーはその名の通り、「学びを主軸に置いたツアー」のことかな!例えば、フィリピンのスラム街とゴミ山の現状を視察するツアーとか、ルワンダで民族紛争や現地の生活を学ぶツアーとか。最近では、HISのような大手旅行会社での取り扱いも増えているね!

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江口

なるほど!羽田さんはどんなスタディーツアーをされているんですか?

羽田

僕のスタディーツアーでは「未来を切り開くリーダーを輩出する」ことを掲げていて、参加者が社会課題解決のリーダーになれるようなツアーを行っています。

羽田

海外に行くと、様々な刺激や今までにない選択肢を得る事ができますよね。ただ、遊びで海外に行っただけだと、その刺激や経験はすぐに忘れてしまうんです。

このスタディーツアーに参加した人には、受けた衝撃を無駄にせず、そこから何かを生み出してほしいと思っています。そのため、ツアー中に参加者と人生設計を行ったり、ツアーの参加前と参加後には研修を行ったりしています。

羽田

例えば、今年の3月に行ったカンボジアスタディーツアーでは、現地の孤児院や青年の自立支援施設の見学に行きつつ、栄養教育のソーシャルビジネスを行っている「Nom PoPok」という会社や、デザインを通した女性支援活動を行っている「Dream Girls Project」の見学にも行きました。

こうした、現地でソーシャルビジネスの事業を起業している姿を見ることで、参加者が社会起業を身近に感じてもらえたらと思っています。

2023年3月に行った、カンボジアツアーの様子
江口

とても面白そうなツアー内容ですね!このツアーではなぜ、未来のリーダーを輩出することを目指しているんですか?

羽田

まず、僕自身が目指している姿は、『好きなやつと好きなことをすること』です。

海外やツアーには元から興味はあったんですが、将来やっていきたいのはそれだけではないんです。たくさんのおもろい人と、たくさんのおもろい事がして生きて行けたら一番いいなと思っていて。

羽田

そう思った時に、未来を切り開くようなリーダーが身近にたくさんいたら、絶対一緒にいて面白いし、ワクワクすることがたくさんできると思うんです。だから、僕のスタディーツアーでは「未来を切り開くリーダーを輩出する」ことを掲げていますね。

ちなみに今のスタートアップの会社も、Twitterを見てやっている事業内容や人の面白さに惹かれて入りました(笑)

海外に興味を持ったキッカケは、西成でのボランティア活動

江口

羽田さんは昔から海外に興味を持っていたんですか?

羽田

そんなことはないですね。中高生の時はずっと進学校で勉強ばっかりしていました。しかし、大学受験に失敗して浪人しちゃって。

その浪人時代に、幼馴染にボランティアに誘われたんです。その際に行った所が「西成」っていう、結構大変な地域で。西成の環境を見ているうちに、自分の勉強環境がいかに恵まれていたかを知りました

羽田

その際に、もっと多くの教育環境を良くしていきたいと思いました。

世界中の教育環境を変えていくために、国連かJICAの職員になろうと思い、留学ができる大学に入学しました。

江口

すごい。
友達に与えられた影響めちゃめちゃ大きいですね。

羽田

そうやね、人生変えられてるからな(笑)

友人の起業を手伝ったことから、スタディーツアー事業を始めることに

江口

その後、大学に入ってからはどんなことをされたんですか?

羽田

まずAIESECという学生団体に入りました。あとは、神戸って意外とNPOが多くて、震災系のNPO活動を行っていましたね。

また、フィリピンやデンマークのスタディーツアーに参加したり、JICAのプログラムでフィリピンに1ヶ月くらい行ったりもしましたね。JICAのプログラムでは、現地の環境を調査したり、地元の方々と交流して、最終的にレポートを提出しました。

羽田

その後は、友人が会社を立ち上げると言ってきたので、起業の手伝いをしましたね。ちょうど学生団体の活動で天井が見えてきて、次何しようと思っていたタイミングだったので。

ここで、国連やJICAの職員として社会を良くするよりも、ビジネスから社会を良くしていく方が速いんじゃないかと感じました。というのも、国際機関から世界全体を変えていくためには、何十年もキャリアを積む必要がありますよね。そこに何十年もかけるよりは、社会起業家としてビジネスで社会を変えていく方が効率的なんじゃないかと思いました。

江口

なるほど。そこでソーシャルビジネスの考え方に至ったんですね!その後はどんな行動を取られたんですか?

羽田

その後は、本気でビジネスで社会を変えていこうと思って、当時もらっていた内々定を蹴って休学し、デンマークスタディーツアー事業を始めました。

やるならとことんやろうと思って、それで飯が食えるかを見定めようと思った。1年はフルコミットするって決めてたから、もうやるしかなかったかな(笑)

羽田

そこでは単価50万円のツアーで13人集客して、なんとか売上を650万円くらい作ったかな。本当にゼロからの集客だったので、試せる手段は何でも試しました。人間、腹をくくって1年本気でやれば成長するんだなと、この時感じましたね。

デンマークツアーの報告会の様子。参加者だけでなく、興味を持った外部の方もたくさん見に来られた。
江口

起業やツアー作りで必要な経営のノウハウは、どこかで学んだんですか?

羽田

起業の時は感覚値でやってた、割とパワー(笑)月300時間とか働いてた。これだけ働けば、経験で少なからずビジネスの回し方は分かるようになるね。

あとは、できる人からひたすら学んだ。今も仕事中は社長と一緒に居るし、ご飯とかも誘ったりするんだけど、なるべくできる人の近くにいることは意識しているかな。

江口

1ヶ月に300時間も!それだけされていたら、途中でつらくなったりしませんでしたか?

羽田

つらいとかはあんまり感じなかったかな。自分が成長するために必要なつらさは、心地いい成長痛だと思って受け入れていましたね。

事業を行う上で身に着けておくべき力は、「素直さ」と「病まないメンタル」

江口

とにかく熱量をかけて時間をフルコミットして、事業化されたんですね。
ソーシャルビジネスの事業を起業する上で、必要なスキルや経験などはあるのでしょうか?

羽田

ない!ただ、
素直に学びを吸収できること」「病まないこと
この2点は持っているといいかな。

江口

そうなんですね、ちょっと意外です!
何で素直なことと病まないことが大事だと考えているんですか?

羽田

何かを行う上で、必ずしも頭が良くないといけないかと言われたら、そんなことはないと思う。頭の良さより大事なのは、できないことをできようとするためにちゃんと吸収しようとしているかどうか

先輩からのアドバイスを斜に構えて受けなかったら、どれだけ経っても成長できない。正しい方向で学びを吸収するためには、学びに素直であることが必要だと思います。

羽田

あとはNPOの職員をしていた時に、鬱になったことがあって。でも鬱になった時も仕事はしていましたね(笑)病んで足を止めると、もっと病むので。

病まずに素直に努力し続けられれば、いつかは成長できるので、ちゃんと素直に吸収してちゃんと動くことが大事だと思います。

今後の展望と、ソーシャルビジネスを行いたい学生に向けたアドバイス

江口

羽田さんは今は海外スタディーツアー事業を行われていますが、今後の展望などはありますか?

羽田

あんまりないかな~。計画立てるのが苦手で、人生設計とかわからんやろみたいな(笑)

今後の展望を綿密に練るというよりは、一瞬一瞬の面白そうな機会との出会いや、人との縁を大切にしています。「面白そう!」と思った事に対して、飛び込む勇気と参画できるスキルを身に着けておくのが大事だと思います。

GLTのメンバーと打ち合わせをしている様子
江口

ありがとうございます!最後に、社会問題の解決に取り組みたいという学生向けに、何かアドバイスを頂けますか?

羽田

やりたいことがもうある人は、考えるよりまずやってみるといいと思う。力がない、経験がない、といった理由で取り組み始めることに怖気づく人も多いんだけど、勇気をもってまず始めてみることが大事かな。

やりたいことがまだない人は、誘ってもらえる環境に身を置くべき!誘ってもらえたら勢いで「やります!」と答えて、強制的に行動しなきゃいけない環境に身を置くといいかな。

どちらにしても、とにかく本気で頑張ってみると得られるものは多いと思います。

羽田

あとは、人の背中を追い過ぎないことが大事。

すごいことしている人がすごいわけじゃないし、自分がその人と同じ所を目指す必要はない。だから、きらきらしている人を追わなくていいし、自分のなりたい姿を目指せばいいと思います。

江口

自分の目指したい目標に対して、本気で頑張ってみる。確かに大事なことですね、素敵な言葉をありがとうございます!
貴重なインタビューありがとうございました!

羽田

こちらこそ、ありがとうございました!

まとめ:面白そうと思った事に、まず飛び込んでとにかく本気で動くことが大事!

今回は、海外スタディーツアー事業を行っている羽田和真さんにインタビューを行いました。

羽田さんは、高校生の頃にボランティアをした事をきっかけに、フィリピンやデンマークのスタディーツアーに参加したり、JICAのプログラムに参加したり、友人の起業を手伝ったりと、とにかく熱量をかけて行動をしてきた方だと思います。何があっても病まずに、とにかく行動し続けることが自己実現への道のりなんだと感じました。

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