「地域にココロオドル仕事づくりを」をコンセプトに事業を行う、兵庫県豊岡市発のローカルベンチャー「株式会社モアカル」。モアカルでは、豊岡市役所と共同で豊岡市で事業を立ち上げる「起業合宿プロジェクト」や、行政と連携した移住支援事業などを行っている。モアカルは、地域独自の産業を創出したり、地域の仕事を増やすことで、若者がより良い職業を選択できる地域づくりを目指している。
そんなモアカルは、2023年に新しく「カフェインレス飲料」製作・販売事業を開始した。モアカルの会社がある豊岡市は子宝・安産の象徴でもあるコウノトリの観光地として、人気を博している。そのため、豊岡市を訪れる観光客の中には妊婦も多くいるが、妊婦はカフェインの過剰摂取を禁じられている。そこでモアカルが、豊岡市で美味しいカフェインレスコーヒーの開発に乗り出したというわけだ。
香りが薄かったりコクが出にくいカフェインレスコーヒー特有の問題を解決するため、豊岡市の焙煎所「ヒグラシ珈琲」に製造の協力を依頼。試行錯誤を重ねることで、適切な配合と焙煎具合によるコクが深いカフェインレスコーヒーの開発に成功した。現在は、豊岡市内の観光地や商業施設などで、ポップアップストアとしてカフェインレスコーヒーの提供を行っている。今後はECストアやふるさと納税での販売や、コーヒー以外のカフェインレス飲料の開発に着手していく予定だ。