在日外国人女性の文化とスキルを活かし、飾り付けアイテムを作るブランド「SOL LUNA」

SOL LUNAは、在日外国人女性がスキルを活かした仕事を行うことで、社会的孤立と不安定な経済状況をなくすことを目的としたソーシャルビジネス。

日本語が達者でない外国人女性は、非正規雇用で働いていることが多いため、収入が少なく雇用も不安定な傾向にある。また、日本の習慣や文化に馴染むことが出来ず、社会から孤立してしまう事も多い。さらに、在日外国人女性を母親に持つ子供たちは、日本人よりも高校進学率が低く、貧困の連鎖に陥ってしまいがちだ。

ただ、彼女らは母国で得た文化やスキルを持ち合わせている。例えば、SOL LUNA代表堀口氏の友人の外国人母親の場合は、デコレーションや飾り付けが得意だったという。しかし、彼女は「日本語が不慣れなため、コミュニケーションを取りながら、これらを仕事にするのは難しい」「日本人に好まれるデザインも分からない」とも話していて、彼女らのスキルを上手く生かした働き口がない状態だった。

そこでSOL LUNAでは、在日外国人女性の強み・スキル・文化を活かした仕事として、飾り付けアイテムブランドを設立した。SOL LUNAでは、100日祝い、ハーフバースデー、1歳からの誕生日など様々なお祝い用の飾り付けアイテムを、在日外国人女性たちがデザインスキルを活かし、手作りで制作している。

SOL LUNAの製品は、消費者の需要をしっかりと調査して作られているのも特徴だ。まず、まだ市場で競合が少ない「100日祝い用」「ハーフバースデー用」の飾り付けアイテムに目を付け、赤ちゃんのお祝いを写真として残したい消費者の需要を獲得。また、飾り付けは他社よりも小さめのサイズにすることで、日本の住環境に合わせるとともに、撮影時にフレームに収まりやすくなっている。

在日外国人女性の問題解決を目指しつつ、事業内容としては消費者にしっかりと喜ばれる商品を提供している、まさに理想的なソーシャルビジネスの在り方だ。今後、SOL LUNAがどのように成長していくのか期待したい。

SOL LUNA
SOL LUNA 誕生日・記念日の飾り付け 誕生日やハーフバースデー、100日祝いなど記念日の飾り付けアイテム専門店。
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この記事の編集者

下谷 航希のアバター 下谷 航希 編集長

現在25歳。大学3年生の頃に子ども食堂の運営に携わり、社会貢献をしている人たちが大変な思いをしながら社会貢献活動をしていることを知る。その後、地方創生ツアーやメンタルケアアプリ制作などを行い、2023年に社会課題解決に尽力する人たちの課題を解決するメディア「ソーシャルエッグ」を立ち上げ。現在はソーシャルエッグのインタビューやメディア運営、学生へのソーシャルビジネス講座などを行っている。

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